「ヴェルサイユ今昔物語」:秋薔薇と洋館の午後
ヴィオルが最後の輝きを放った時代
演奏:品川聖、福間彩
会場:旧古河庭園・洋館
2007年10月30日
↑こういう所でやりました。
北とぴあ国際音楽祭の参加公演。
旧古河邸はE・ガッティの時以来。確かあの時、ヴィヴァルディの曲をやったはず。当時もバラの季節だったが、今回も盛りは過ぎたものの秋バラがたくさん咲いていた。
平日の昼間だから本当は行けないはずなのだが、休日出勤の代休日だったのでラッキーであった。
ということで、客層は圧倒的に中高年の奥様方、それに学生風の若い女性。男性の多くは白髪頭世代であったよ。
この日のプログラムはヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロ(フランス風にはヴィオールとクラヴサン、ですな)のアンサンブル。それに関根敏子が出てきて解説(だけじゃなくてバロックダンスまで)を披露。
マラン・マレにフォルクレ、そしてクープラン--ルイ14世時代の優美な音楽をこれまた古き洋館で聴く(ただし設計者は英国人らしいが)という、曲と場が完全一致で味わうというコンセプトであった。当然、音はホールなどと違って残響が少ない。
ただ、空調もない小さな部屋に80人もいたので、段々と暑くなってムシムシしてきた。チェンバロの調律は大変だったかも。
午後のひととき、当時の王侯貴族の気分を堪能した--と言いたいところだが、当時はこのぐらいの部屋には人間ギュウ詰めじゃなくて7、8人ぐらいで聴いてたんじゃないだろか。そこのところだけチト不満。
ガンバの品川氏はソロのCDを出すとのこと。驚いたことにガンバの全曲独奏盤というのは日本人では初めてだそうである。
それから休憩時に出されたコーヒーは、マ○ドナルドのヤツにちょっと 毛が生えた 豆が入った程度で今イチ。全く会場にはそぐわない。ま、無料でクッキー付きだから仕方ないか。(^^;
【関連リンク】
《チェンバロ漫遊日記》
調律者ご本人が語る当日の様子。
「ダイアナ...プリンセス・オブ・ウェールズ@旧古河庭園」
同じ日に撮影されたバラの写真の数々。
←同じ種類のバラが昔、ウチの庭にありました。
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