パーセル/歌劇「ディドとエネアス」:過剰ブラボーは無粋の極み
音楽監督・指揮:大塚直哉
演奏:コーヒーカップ・コンソート
会場:浜離宮朝日ホール
2007年11月3日
大塚直哉と桐山健志の大江戸バロック・シリーズが北とぴあの『オルフェーオ』と重なっちゃって行けなくってガックリしていたのだが、大塚さん関係の公演のチラシが送られてきて、パーセルをやると知ってビックリ。公演二週間前だったが、急遽行くことにした。「大江戸」のカタキを浜離宮で取ったのである。(ナンノコッチャ)
驚いたのは、会場が自由席だったのにも関らずほぼ満席状態(2階はさすがにすいてたようだが)。出演者の関係者が多いだろうけど、こんなに埋まるんかい?とキョロキョロしてしまったよ。
演奏の前半はパーセルの器楽曲。大塚・桐山両人を中心に、大西律子、荒木優子など知っている顔も多いメンツによる、様々な編成の曲をやった。男性はあとガンバの人だけで、若い女性がほとんどというグループだ。
トリオ・ソナタに弦だけのコンソート、さらには弟パーセルの曲も。弟のソナタの方は桐山氏が情熱的に弾きまくった。
「シャコニー ト短調」は、録音で聴いたことがあったが生だと低音がドドーンと響いてド迫力な感じ。
後半はいよいよ『ディドとエネアス』。演奏会形式だったが高い壇が設けられていて、そこをステージ代わりに歌手が出たり入ったり、振りも付けていたので、これで衣装を着けていれば立派なステージになったろうと思えるほどだ。(魔法使い&魔女はそれ風の衣装をつけていた)
主役二人(北澤幸、三塚至)の歌は貫禄・迫力十分だった。
それから合唱に東京女学館高校の生徒さんが20人近く参加していたのも目についた。「音楽選択者有志」ということは、芸術科目で音楽の授業を取っているってことか? にしてはエラくハイレベルで驚いた。この参加でさらに迫力増強。おまけにセーラー服の制服姿だし大変だ~(←なにが?)。青いおリボンがステキでしたわよ(*^^*)
楽器の方は通奏低音隊の活躍が目立った。特に佐藤亜紀子はホントに頻繁にリュートとギターをとっかえひっかえ演奏してて「乙!」であった。
全体的には大塚さんヤッタネ \(^o^)/という印象。ほとんど若手ばかりでこれだけのものを作り上げるとは、まだまだ日本の未来も明るいのうと思ったのであった。
不満は最後のブラボー合戦。やり過ぎ。ヤケになってやってるように思えたぞ。
ところで、上記のような経緯であわててチケットを購入したので、この公演がどういう形で主催されたのかも全く分からなかったのだが、こちらのブログを読んだら書いてあった。なるほど二期会関係でしたか……。
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