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2007年12月 9日 (日)

レッド・プリースト「パイレーツ・オヴ・バロック」:「ハンドル」とはおれのことかとヘンデル言い

071209
会場:津田ホール
2007年12月3日

昨年6月の公演に続き、今年も四人組が来日。現在10回のコンサートを行っている。
プログラムは三種類あって、「バロック・ファンタジア」「カーニヴァル・オヴ・ザ・シーズンズ」は昨年行ったので、今回は今流行の「海賊もの」(^-^;の「パイレーツ~」に行った。

内容はクープランの「海賊」や「ヴィヴァルディの「海の嵐」など、海がらみの標題音楽と並んで、ヘンデルの「恋のアリア」やアルビノーニの「アダージョ」が入っている--のはなぜ(^^?と思ったら、海賊→強奪というイメージに合わせて、他人の曲を盗用、あるいは名作曲家の名を騙る、長年所在不明だった曲などもプログラムに組み込んであるとのことだった。

全体的に大道芸人的イメージで押し通し、堅苦しいコンサートの枠を打破しようとするパワーは強力。パンフにそもそもイル・ジャルディーノ・アルモニコの演奏から思いついたと書いてあったのは納得--というより、あまりにストレート過ぎますなあ(^O^)

リコーダーのP・アダムスは超絶技巧を駆使してちっこいソプラニーノ・リコーダーまで吹きまくり、前回同様リコーダー二刀流ならぬ二口流も披露。
完全な海賊ファッションで身をかためたチェンバロのH・ビーチは眠りながら?弾いたり、遂には歌まで披露。ヴァイオリンのJ・ビショップが決闘の演技で弓を振り回せば、チェロのA・イーストは見かけはもちろんプレイもパワフルであった。

そのような「芸人」的ステージの一方で、「剽窃・強奪」群の作品は例えば「アルビノーニのアダージョ」とは実は1940年にジャゾットが作った曲なのに、過去の巨匠の名前を騙ったものだということで、彼らはそれをさらに1900年初頭のスタイルで演奏してみせた。
また、ヴィターリの「シャコンヌ」などもオリジナル風の演奏から始まって徐々に曲が進むにつれて、演奏スタイルを時代の変遷に従って変えていくということをしていた。
それは、恐らく実演によるある種の音楽史批評のように思えた。しかし、それはますますバロック音楽の演奏という地点からは逸脱していくことでもある。
でも、まあ色々と楽しめたステージであったよ。
ちなみに会場でのCD販売はバカ売れだった。

ところでアダムスのヘンデルの名を解説で言った時、「ハンドル」と聞こえた。正式な英語の発音だとそうなるのかな?


さて、パンフを見ると10回の公演のうち王子ホールで2回やる分は主催が王子製紙で「2007年感謝の集い」で非公開となっている。
感謝の集い……(?_?;
もしかして、王子製紙が日ごろお世話になっている、財界の黒幕とかIT長者とか政界の大立者とか諜報機関の陰のボスとかセレブのきれいなねーちゃんが来たりしちゃったりするのだろうか \(^o^)/
こういうのを見ちゃうと脳内妄想爆発なのよーんヾ(^^)ゝヾ(^^)ゝ

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コメント

私も「バロック・ファンタジア」の方ですが、西宮の公演を聞きました。
まさに「大道芸人的イメージ」ですね。これをどこまで容認するかでしょうか。
面白さにかけては文句なしなので、それはそれでよしとしようと思っています。

投稿: Hokurajin | 2007年12月 9日 (日) 20時11分

コメントとTBありがとうございます。
イル・ジャル自身のステージは別に大道芸人的ではないと思うのですが、やはり彼らは影響力大だったのだなあと感じました。
そう言えば、以前「ロミオ&ジュリエット合唱団」というのも見たなあと突然思い出しました。
ルネサンス期コーラスとしては完璧なのですが、なぜか恋愛コントみたいのを演じながら歌うとゆう……(汗)

投稿: さわやか革命 | 2007年12月 9日 (日) 21時34分

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