「新世代と共に未来への飛翔」:脳ミソが拒否反応
松明堂音楽ホール10周年記念コンサート
佐々木節夫メモリアルコンサート 9
演奏:有田正広ほか
会場:松明堂音楽ホール
2007年12月9日
有田夫妻は毎年春に松明堂でコンサートをやっているが、今年はバッティングしてしまい、行けずに涙をのんだので、今度こそと思って鼻息も荒く新所沢へ向かった。
なんでも春のコンサートはこのホールが出来て最初から毎年行ってきたとのことらしい。収容人数の少ないホールは最近増えてきたが、こちらはホントに小さくて演奏者の息づかいまで間近に感じられる。楽器の音も他のホールにはないほど極めて生々しく聞こえるようだ。
今回のコンサートはタイトルの通りに、有田夫妻(フラウト・トラヴェルソ&チェンバロ)に加えて、若手のヴァイオリン奏者戸田薫とさらにもっと若い多井智紀(チェロ)が演奏。多井智紀はホントに若くて、なぜか坊主刈りの頭に透けてみえる地膚までピカピカしている。有田正広が自分の息子と同じ歳だと話していたが、パンフを見ると1982年生まれとあるではにゃあか! まあ、それにしてはホントに堂々とした演奏だった。バロック・クラシックに限らず様々なジャンルで活躍しているとのこと。
曲目は最初と最後が四人全員でテレマン。他は三人、二人と組み合わせを変えてヘンデル、バッハを演奏した。そして特に印象的だったのは前半部の最後に多井智紀がチェロ独奏でやった現代曲だった。なぜ、印象的だったかというと、どうも私の脳ミソには現代音楽は音楽として認知されないようだということがハッキリ分かったからである。
しかしまあ、バロックを聴きに来た客に現代音楽を聞かせるというのはちとイヤミといえば言えなくもない。
ということで、おおむね心地よく時間が流れたコンサートであった。
新所沢は関東の冬特有の空っ風が吹きまくっていたよ。
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