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2007年12月 1日 (土)

結城座「森の中の海」:今イチ感をぬぐえず

071201
作・演出:渡辺えり
会場:ザ・スズナリ
2007年11月19日~11月25年

今回の公演は渡辺えり(子)の新作書き下ろし&演出。さらに唐組の稲荷卓央が客演であった。
サラリーマンが突然森の中で目を覚ます。そこがどこなのかも分からず、スーツのポケットにはなぜか魚肉ソーセージとワンカップ大関が……?
そこへ突然人形芝居の団員という男が現れる。しかし、サラリーマンにはそいつの操る人形が見えない。
そこから徐々に彼の過去へとさかのぼり、某有名童話もからんで話が展開する。

で、見てて気になったのは前回の鄭義信の「ドールズタウン」とかなりかぶる部分が多かったということだ。
前作では母親だったが、今回は父親についての回想。しかも海のそばの村が舞台で戦争の記憶が出てきて、変な動物--前回はオサカナ、今回はシマネコが出てきて、しかもこれがカワユイ(^^)のも同じ。ちょっと、なんだかなーという感じだった。
個々の場面は文句ないんだけど、物語全体を見ると今ひとつな印象。
結城座の面々(&人形)の演技には文句はありませんでしたけど、ハイ。
人魚や半魚人もよかったよ。

ところで、公演終了後に新聞に竹本素京の訃報記事が出た。なんでも公演初日の前日に亡くなったとのこと。一座は精神的にも物理的にも大変だったことだろうと察する。
昔は現代物にも竹本素京が出てきて、義太夫を聞かせてくれた。私は古典公演はほとんど見ていないので、一番記憶にあるのはジャリの『ユビュ王』をやった時に、一同のゴシック・パンク風の衣装に合わせて、彼女は白髪を緑色に染めて登場した。あれはキョーレツであった。
ご冥福をお祈りします(-人-)ナムナム


さてこのチケット、一般発売の後に公演の優先予約のお知らせが郵送されてきた(-o-;) もう、ぴあでチケット買っちゃってたのよ。先に買ったのに値段は高いし、整理番号は後だし……あんまりだーっω(T_T)ω

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コメント

初めまして。結城座人形遣いです。

いつも有難うございます。

ご指摘の点、御尤もだと思います。
私もしばし戸惑いました。
しかし演者としては、鉄橋を境に彼岸と此岸を現出させながらもあくまでリアルな情感に重きを置く鄭さんの演出と、幻想に幻想を重ねて「世界」や「私と彼」の輪郭を薄暮に溶解させるえりさんの演出の違いがありました。
それから寺門孝之さんと渡辺えり子さんが持っているイメージの親和力も印象に残りました。人形が変われば人形遣いの体も変わりますので、このことは非常に力になりました。

優先予約の件ですが、チラシの製作が大幅に遅れてしまいDMの発送が一般発売の後になってしまいました。大変申し訳ないことを致しました。
いつも来て下さる皆様に良い席で見ていただくために、以後このような事がないよう改善致します。

今後とも宜しくお願い致します。

投稿: Hirai Koh | 2007年12月 8日 (土) 22時30分

わざわざおいで下さりありがとうございます

演じる側と観客の受け取り方が異なるのは当然かと思います。
しかし……実はこれは本文に書こうと思って、結局止めてしまった事なのですが……渡辺・鄭両氏は大体同じ世代で、小劇団隆盛の時代を担ってきた方たちだと思います。多分、わたしも同世代で、当時は週に一、二回も芝居を見に行ってました。
しかしながら、その世代は現在、芝居の世界の最先端には位置してはいない。そして、今回の二つの芝居の発想がある種似てしまっているというのは、その世代の行き詰まりを象徴しているかのように思えたのです。
これは私のあまりに個人的にして独断すぎる感想だったので、書かなかったわけですが。
--というようなウラの意味があったわけでして(^^ゞ

今後のご活躍を期待しております。

投稿: さわやか革命 | 2007年12月 9日 (日) 21時44分

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