今年のクリスマス・アルバム
サイドバーの「聴かずに死ねるか」でも紹介している
"Jul i Folkton" (AMIGO)
スウェーデンのミュージシャン17人によるオムニバス盤である。
フリーフォートのメンバーも参加している。実はあの公演で配られたチラシに載っていたのを見て興味を持ったのである。
タイトルの意味は単刀直入、「フォーク風のクリスマス」。まさにそのままだ。音楽の方もタイトル同様に地味にして質実剛健といった印象。派手なところ、余計なモンはなんにもない。
ほとんどの曲がトラディショナルで、中に「きよしこの夜」が楽器だけの演奏で入ったりしている。
四人の女声アカペラコーラスの曲に至っては、まるでブルガリアン・コーラスみたいに聞こえる。
甘美なところはどこにもないが、簡素にして力強い音楽なのであった。
彼の地のクリスマスはこんな感じなんですかな。
もう一枚は
"Puer Natus Est" (ATAM Classique)
コンチェルト・パラティーノとモントリオール古楽スタジオ(という名称でいいのか?)によるアルバム。
ジョヴァンニ・ガブリエリと同時代の作曲家のクリスマス関係の曲を集めている。シャインは有名だが、GoudimelとかRimonteなんて知らないぞ。
コンチェルト・パラティーノだけの演奏、アカペラの合唱曲、合唱+楽器の曲など色々とりまぜて収録されている。ルネサンスから初期バロックの豊かな響きがたっぷり味わえる。
ただ、難は合唱がキレイすぎること。ルネサンス宗教曲の合唱でキレイで滑らかなヤツだと飽きちゃうんだよね(←ぜいたく)。
あと録音が高音をキンキン強調し過ぎな感じあり。
| 固定リンク | 0
コメント