ブクステフーデ・イヤーのラストに懺悔します
実は武蔵野市民文化会館で12月27日にやったハンス・ダヴィッドソンのオルガン・リサイタルに行く予定だったのである。プログラムは前半ブクステフーデ、後半バッハでまことにブクステフーデ・イヤーの最終にふさわしい公演であった。
が--前夜の宴会で北海道のカニ鍋を食い過ぎたせいか、はたまた飲み過ぎたせいか、当日どうにも気分が悪くなってしまった(´Д`)
なんでも今年は温暖化のせいで北海道のカニがあまり取れない、とかいう新聞記事を読んだ記憶があった。なので「おのれ、折角の北海道カニをみすみす北に逃がしてロシア人なんぞに拿捕されてたまるか。プーチンの奴め許せん!食って食って食いまくるぞー」てな具合に日本人の誇りをかけて食べまくり、さらに4杯呑んだ酒が全て違う種類だったというのもあるだろう。
とにかく家を出る時間になっても起き上がれず、コンサートをパスしてしまったのであった。
ううう(><)、ブクステフーデ先生すいません<(_ _)>
これからはコンサートの前日に暴飲暴食しないように致します。
ということで、代わりにブクステフーデのCDを紹介して終わりにしよう。
『我らがイエスの四肢』は有名で色んなグループのディスクが出ているが、エリク・ファン・ネーフェル指揮のクレンデ(以前はアンサンブル・クレンデだったがいつの間にか「クレンデ」だけになっている)による演奏である。(Eufoda 1999年)
特徴はゆっくりしてて長い!ということだ。レコード屋に行って他のグループのCDを見てみたが、どの曲のも10分以上かけているのはなかった。しかし、この盤では3曲もある。「手」と「胸」なんか11分半近くもあるのだ。
どちらかというと、ルネサンス期の曲を専門にしているグループだからだろうか、じっくりとポリフォニーの絡み具合を聞かせるという印象である。なんか、じわ~んと感動が来る感じだ。
BCJの演奏を比べてみると、もっと軽快であっさりしている。アーティキュレイションのせいか曲によっては異なる曲のように聞こえるのもあるほど。
ただ、問題なのは個々の歌手があまり上手くなくてソロの部分が今イチに聞こえることだ。BCJは全員ソリストが日本人だが、それにしても比べると遥かに上手い。特に米良氏は絶好調の時期である。こういうのを聴いてしまうと、惜しい人が去ってしまいましたと思わざるをえない(T_T) まあ、ご本人が望んだ道を行っているのだから外野がとやかく言うことではないが。
もう一つの特徴は7曲目に「悲歌」が入っていて、全8曲になっていること。これはブクステフーデの父親の葬儀の時に実際にこのような形で演奏されたとのことである。この「悲歌」はとても素晴らしい。もう、聴く度に涙目になっちゃうというぐらい。
全体的に弦の音の心地よさと、この「悲歌」のためについ繰り返し聴いてしまうのであった。
ということで、ブクステフーデ先生許して(^人^)
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