「団塊ボーイズ」:ハリウッドの底×を見た!
監督:ウォルト・ベッカー
出演:ジョン・トラヴォルタ、ティム・アレン、マーティン・ローレンス、ウィリアム・H・メイシー
米国2007年
メタボリック症候群が最近とみに気になる四人の中年男--邦題は「団塊」になっているが、実際にはもっと下の40代(まだ小学生の子どもがいる)--が仕事や家庭でうまく行かない憂さ晴らしにバイクでアメリカ横断の珍道中へ出るという話。
予告や紹介番組でもバカバカしくて面白そうだったんで、急きょ見に行ってみた。
が、「中年男たちがバイク旅に出る」……本当にそれだけだった。それ以外のものは何もなかったのである!
そして、面白い場面は全て予告でやってしまっていた(!o!) なんてこったい。
最後に登場する「あの人」だけがウリですかい。オーマイガ~~ッ
ギャグはヌルい下ネタが多いし、今ひとつテンポは非快調。ドラマ部分も人物の葛藤もほとんど大したもんはなし。懐かしのロック曲が使われているが、単に使われているだけのこと。題材は中年オヤヂ向けだが内容水準的にはお子様からご覧になれます、というようだ。
正月にDVDで『ナイト・ミュージアム』を観た時にも思ったのだが、近年のハリウッド製娯楽映画の水準低下をヒシと感じさせるものだった。ハリウッドの底 力 を見せつけられたぜいっ!
ただ、レイ・リオッタの悪役バイカーの親玉は迫力充分でコワかった。問題はこんなおバカ映画で観客ビビらせてどうするんだってことだが。
唯一、メタボ症候群に関係ない体型のウィリアム・H・メイシーはヲタクの独身エンジニア役で笑わせてくれる。なぜか、彼のみが裸の尻を見せるのだが--他の奴はどーしたと問い詰めたいところだ。彼のファンなら見に行っても損はしないだろう。
エンド・クレジットの背後でやっていた「家をプレゼント」とかいうのは実際のTV番組のパロディなんだろうか?
映画館は最近できたバルト9で単館上映状態で、初めて行ってみた。新宿のマルイの上階にあるシネコンだが、こぎれいでアベック(死語)で満員。まあ、単館作品の時以外は縁がなさそうだ。
主観点:4点
客観点:5点
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