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2008年3月 5日 (水)

バッハ「ヨハネ受難曲」:NBSの後でOAEは

0803043
演奏:マーク・パドモア+エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団
会場:東京オペラシティ コンサートホール
2008年3月2日

オランダ・バッハ協会の「ヨハネ」に行った勢いで、ついでにチケットを購入してしまった公演である。ネット購入できる最終日だったもんで、確保できたのはもはやS席とは思えぬ辺鄙な田舎状態席であった。これだったら、当日券にすればよかったぜい。

おまけに何を勘違いしたか、開演時間はちゃんと分かっていたのに出発時間を計算違いしてしまい、一時間も早く会場に行ってしまった。眠気覚まし用のエスプレッソをグイと一杯ひっかけてエレベーターで上ってっていったら、なんと人気がなくて薄暗いじゃあーりませんかっ。トホホですよ_| ̄|○
今さら新宿戻っても余裕がないし、仕方なくブラブラして時間をつぶしたのであった。

今回の公演のウリは指揮者がいなくて、テノールのマーク・パドモアがリーダー兼エヴァンゲリストをやるということ。とはいえ、楽器隊の細かい合図なんかはコンミスの人がやってたんだろうか。辺鄙な座席からではよく見えなくて残念。
残念といえば、BCJでも病休(?)したソプラノのC・サンプソンがやはり降板だった。
歌手は全部で11人。先日のオランダ・バッハ協会よりは多いが、モダン楽器も含めた基準から考えると小人数ということになるだろう。

パドモア氏は声量があって十分に聞こえてきたが、一方かなりの表現豊か過ぎ……悪くいえばオーバーな歌唱だった。思わずハイッと手をあげて「バッハ先生、エヴァンゲリストが他のソリストよりこんな激情型でいいんでしょうか」と質問したくなってしまう。
しかも、コラールなんかも一緒に歌ってたようだから大変。他のソリストがソロを取っている場面以外は歌いっぱなしということになる(それどころか、20番のアリアも歌ってた)。それでも声の調子が一貫して変わらなかったのはすごいとは思うが。

どうしても一週間前のオランダ・バッハ協会と比べてしまうのは避けられない。とりわけカウンターテナーについては今回のマイケル・チャンスは今イチで、先週のマシュー・ホワイトの方がずっと良かったように感じた。
ただ、合唱についてはさすがに美しく迫力があった。最後に無伴奏で歌われたヤーコプ・ハンドルという人(バッハより一世紀以上も前の人)のモテットは楽器隊の人も加わってとてもしみじみと心にしみ入るものだった。

荒っぽく総括するならば、個々のソリスト(若干一名を除く)についてはオランダ・バッハ協会、合唱アンサンブルはこちらの方に軍配を挙げたい。楽器については--えーと、えーと(=_=;)パスします。
ネット上での、双方を聴いた人の感想ではオランダ・バッハ協会が余裕で勝利したもようである。
あとはBCJがどんな演奏になるか、楽しみ楽しみnotes

疑問・不平不満など
*無料とはいえ配られたパンフにソロ歌手以外の名前が記載されてないのはどーしたことよ。あんまりだ~punch
*なんで休憩入れなかったのか?さすがに集中力が切れた。方々から寝息が(一部イビキも含む)聞こえたぞ。
*京都では朗読(日本人がやったらしい)が入ってたのに、東京でやらなかったのはなぜ?
*近くにポマード(コロン?)の匂いをプンプンさせているオヤヂが座っていて参ったよ。付け過ぎはご近所迷惑です。

【関連リンク】
《Programmes》
当日のメンバー表あり

《rx1206の音楽探訪》
肯定的な感想

《平井洋の音楽旅》
《ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2008 & 普段のコンサート通いのblog》
批判的な感想

《極楽蜻蛉日乗》
厳しい批判

《オペラの夜》
京都での公演の様子

《やーぼーの聴楽雑誌》
京都ではガラガラだったのか……。
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←春近しとはいえ、まだ寒そうな「歌う男」。
時間潰しに撮ってみた。


【追加リンク】
《アマデウス☆小一時間BLOG::SYMPHONY No.42》
あくまでもOAE>NBSな「小一時間」さんの感想です

《ゴロウ日記》より「韓国の中心でヨハネ受難曲を叫ぶ」
なんとOAEの韓国公演のレポート。熱狂ぶりが伝わってきます。日本も負けてなるものか!(←にわかに「愛国モード」になる)

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コメント

こんにちは。

“厳しい批判”を書きましたaoyamaです(笑)
いや、聴くまでは結構期待していたのですよ。
入り口に掲示されているオケの面子を見ても、これならイケると思いましたし。
仰々しい前宣伝にすっかり騙された格好です。

>京都では朗読(日本人がやったらしい)が入ってたのに、東京でやらなかったのはなぜ?
京都で聴かれた方は、東京公演を羨ましがっていましたよ。
俳優も大した人ではないようですし、蛇足だったのかもしれません。

ハンドルが一番良かった、という意見が大勢を占めているようですね。

投稿: aoyama | 2008年3月 5日 (水) 12時35分

コメントありがとうございますm(_)m
とりあえず聴いてみようということで、土壇場でチケット買ったわけですが……。

|京都で聴かれた方は、東京公演を羨ましがっていましたよ。

朗読でさらに時間が長くなってはますます集中力が切れそうですねえ。

|ハンドルが一番良かった、という意見が大勢を占めているようですね。

これは果たして喜んでいい意見なのかどうか、かなり問題あるようで。

投稿: さわやか革命 | 2008年3月 5日 (水) 22時56分

 初めまして、こんばんは。

 “京都での公演の様子”の「オペラの夜」です。朗読は蛇足と云うよりも、中途半端に感じました。牧師が説教して、典礼の雰囲気を出さないと説得力がない。

 ヨハネもマタイも単なる音楽会でなく、宗教行事の類ですしね。

投稿: Pilgrim | 2008年3月 6日 (木) 00時12分

Pilgrim さん、どうもです。

牧師さん呼ぶんだったら、コンサートホールではちょっとまずいかも。教会が会場だったら、まだしもですが(^^;

キリスト教圏じゃないと分かりにくいというのはあるかも知れません。私なんか「なんでエリオットの詩が?」なんて考えてしまいますもん。

投稿: さわやか革命 | 2008年3月 6日 (木) 21時55分

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 3月2日 東京オペラシティ コンサートホール 15:00  バッハ/ヨハネ受難曲 BWV245  エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団&合唱団  マーク・パドモア(エヴァンゲリスト/リーダー) ピーター・ハーヴェイ(イエス)  リディア・トイシャー(ソプラノ) マイケル・チャンス(カウンターテナー)  トーマス・ウォーカー(テノール) マシュー・ブルック(バス)  先週、オランダ・バッハ協会がこの曲を演奏したのを聴いた後、それについて何も書く気が起こらなか... [続きを読む]

受信: 2008年3月 5日 (水) 12時26分

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