ヴィーラント・クイケン、千成千徳 ヴィオラ・ダ・ガンバ デュオ・リサイタル:音はすれども姿は見えず
美よりもさらに美しい優雅さ
会場:日本福音ルーテル東京教会
2008年3月5日
バルトルドに続いてヴィーラントである。この師弟のデュオコンサートは数年前にも行ったはずだが、もう忘れかけちゃってるのであった(^^;
今回はホールじゃなくて新大久保の教会が会場ということで、限定200席。いつもの木のベンチの横にパイプ椅子の補助席まで並べて満員御礼だ。
ん?待てよ(?_?; バルトルドの時のハクジュホールは250席。でも、結構空席があったから、下手すると同じくらいかもっと客が入っている? トラヴェルソとガンバでこんなに違うのか。
しかもまた客が身内モードでそこら中で挨拶やら手を振ったり大変だー。
私がゲットしたのは中央の通路寄り。てっきりよくステージが見える位置かと思ったのだが……。
いや、よく見えましたよ、楽譜台が(火暴)
人がすき間なくビッチリ座っていて、しかも当然段差がないからステージがほとんど人の頭で隠れてしまうのであった。私の位置からは見えるのはちょうど二人の楽譜台とその間の空間だけ。座ったまま背を伸ばすと、かろうじてヴィーラントのハゲ頭と弓を動かす手が見えた。前傾姿勢を取ると千成氏のガンバの表面が見える。
しかし、前席の人がやはり見えないらしく身体を動かすと、全く何一つ見えなくなってしまうのであった。トホホ
これじゃ、最初から補助席に座ればよかったなー。
音が聞こえればいいじゃないかっていってもねえ……。そもそも高音と低音、二人のどっちが弾いているのかもよく分からない。反響音とかあるから、右から聞こえてくるからヴィーラントとも断言できないのだ。
そんな訳で、鑑賞には最適の環境とは言えなかったが、個人的に良かったのはサント・コロンブ。ちょうど『めぐり逢う朝』を見直したばかりだったので、感銘もひとしおである。彼の曲はやはり録音よりもナマの方がずっとよい。
プログラムは全体としては17世紀前半から、ガンバの最盛期、そして衰退期へと歴史をたどるような構成になっている。
最後のシャフラートという作曲家は名前も聞いたことがなく、曲調も普通のガンバ音楽とは違っていて、興味深いものだった。
さて、ネット上で他の人の感想を探したんだけど、ブログでもミクシィでもほとんど見つからなかった。これまたバルトルドの時と大違いである。なぜじゃ
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