「バンテージ・ポイント」:ここで問題です。シークレット・サービスとテロリスト、凶暴なのはどっちでしょう。
監督:ピート・トラヴィス
出演:デニス・クエイド
米国2008年
スペインでの国際会議に出席中に米国大統領暗殺! こりゃ大変だ~
で、予告やチラシの「目撃者は8人。8つの異なる視点から見たものはくい違う」なんて宣伝文句からすると、8人の証言を突き合わせると意外なる真犯人が出現--なんて社会派サスペンスかと思ったんだけどね……。
全然違った(+_+)
登場人物みんな立場や目撃場所が違うんだから、見ているものも違って当然。それをいちいち同時刻から巻き戻してそれぞれの話を繰り返していく。で、それがまたTVの『24』の手法を真似たみたいなのだ。
最初はシークレット・サービスや観光客の立場から見ているからこそワケ分かんないけど、犯人側の立場から描写すれば真相が明らかになるのは当然。以前、日本映画の『運命じゃない人』という作品では、人物の視点が変わったらあっと驚く新事実が出てきてビックリ(!o!)状態になったんだけど、こちらでは全くそんなことなし。
しかも、TVディレクター役のシガニー・ウィーバーなんて出演時間が予告と大して変わらないで消えちゃう。これを詐欺と言わずしてなんと言おう。
で、一通り「巻き戻し」が終わったら後半はヤケクソとしか言えないようなカーチェイスに突入するのであった。
結局、スペインの私服刑事は単に利用されただけだったのか?よくわからん。
「意外な犯人」がどうしてそんなことしたのか全く背景説明なし。これまたよくわからん。
それにしても、W・ハートの大統領は他国との融和協調路線を口にしていながら、米国のシークレット・サービスはスペインの市街で発砲、傷害・殺人、車の強奪&暴走運転……とやりたい放題。これだから嫌われるんだって(~_~;)
というわけで、『エリザベス』に続くスペイン国辱映画となった。立て!スペイン国民よ、応援するぜ
主観点:5点
客観点:6点(『24』のファンにはオススメする)
【関連リンク】
《映画と出会う・世界が変わる》
「長い予告編」というのは正にその通り。心の中でモヤモヤと感じていたことをよくぞ言葉にしてくれました。最近のアクション物はみんなそんな感じだよねえ(x_x)
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コメント
ダブってTBしてしまいました。
申し訳ありません。
投稿: butler | 2008年3月26日 (水) 17時42分
今日のココログのメンテナンス終了以来、重複トラブルが多くなっているようです。片方削除しました。
投稿: さわやか革命 | 2008年3月26日 (水) 22時46分
コメント&TBどうもでした~♪
>……とやりたい放題。これだから嫌われるんだって(~_~;)
ですよね!あの人たち、自分たちに正義があると思ってるから
タチ悪いんですよねぇ・・・
ボクは映画のテンポが心地良かったです~♪
投稿: はっち | 2008年3月29日 (土) 06時54分
わざわざこちらにコメントありがとうございます。
|ボクは映画のテンポが心地良かったです
確かにそういう点では「裏切りの闇で眠れ」の百倍ぐらいは面白かったですね。(^^)
投稿: さわやか革命 | 2008年3月29日 (土) 22時59分