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2008年4月 9日 (水)

その後の「ノーカントリー」

自分の感想を書き終えて他のブログを読んでいたら、「どうしてこんな作品がアカデミー賞を取ったのか理解できない」とか「暴力的な作品が取ったのは初めてだ」なんてという意見を結構見かけてビックリ。
えええーっ!アカデミー賞って清く正しい映画にやる賞なんですか(^^? そんなことはねーだろう。

度々引き合いに出して恐縮だが、暴力度・凶悪度において全く引けを取らない『フレンチ・コネクション』が、当時のオスカーの王道部門をほとんど奪取している。だから、別に初めてでも珍しくもない。

アカデミー賞を『ノーカントリー』が取った理由の一つの推測として
*カンヌで賞を取れなかったから(コーエン兄弟はこれまでカンヌ映画祭で色々と貰っている)
--というのがあって、なんとなく説得力がある。「どれ、さすがに今度は取らせてやるべえよ」という感じだ。

あと、これは個人的な推測だがハリウッド雀どもはこういう
*ブラックで悪趣味なやつが結構好き
--なんではないかと思う。
監督兄弟だって、本当は現代社会批判なんたらよりも、まず殺し屋のキャラクターを面白がって作る気になったんじゃないの。

まあ、観た後も色々楽しめる作品なのは確かである。

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