日本テレマン協会第181回定期演奏会:次は強大なる敵の出現を望む
中野振一郎チェンバロ協奏曲大全 第一集:J.S.バッハのチェンバロ協奏曲
演奏:中野振一郎+コレギウム・ムジクム・テレマン
会場:東京文化会館小ホール
2008年4月11日
日本テレマン協会の公演は、いつも行こうと思いつつなかなか行けない事が多い。なぜか、過去に二回ほどチケットを買っておいて行けなかったこともあった。
今回は仕事が終わらず、大あわてで上野にぎりぎり到着という羽目に。危ない所だったよ……(-o-;)
本日のプログラムは『チェンバロと弦楽のための協奏曲』から3曲演奏。その間にチェンバロ独奏の曲を挟むという趣向。しかも、独奏曲は前半はヴィヴァルディの曲を編曲したもの、後半は完全オリジナルの『イタリア協奏曲』からという選曲であった。
コレギウム・ムジクム・テレマンは若手ばかりの総勢5人。ヴァイオリンの姜隆光はかなりの長身のイケメン系、大谷文子は心配になるほどチョー痩せていた--って、どーでもいいことばっかりですね。
中野氏はチェンバロをバリバリ弾きまくり~その勢いとパワーは他の弦の五人を、たった一人で完全に圧するほどであった。
また『イタリア協奏曲』ヘ長調の第三楽章はえらーく速くてビックリ。いくら「Presto」と言ったって、恐ろしいほどのもの凄い勢いのために音がダンゴ状になってるかと思ってしまった。(←ちと大げさに書いております(^^ゞ)
かような中野氏ゆえ、できれば次は同程度の力量と技巧を持った奏者とのガチンコ対決を見たいじゃなかった、聴きたいと思った。あまりの激闘にステージ周囲の客が鼻血を出してバタバタと倒れ、それ以外の客も腰が抜けて立ち上がれなくなるようなヤツを一つ頼む。
アンコールはなくて一時間半強で終了。途中で中野氏が喋った時に「バッハを弾くと体力もいる」(←なんで?)と言ってたから、そのせいかしらん。
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