« 「ビルマ、パゴダの影で」:見知らぬ世界の見知らぬ土地で | トップページ | アッコルドーネ(王子ホール)速報 »

2008年5月15日 (木)

「つぐない」:偽善、願望、あるいは妄想

080515
監督:ジョー・ライト
出演:キーラ・ナイトレイ、ジェームズ・マカヴォイ
イギリス2007年

なんだか判然としない映画だった。アカデミー賞に7部門ノミネートで、賞レースの第一集団にいた作品だし、ミステリーっぽい所もありそうなんで興味を持って見に行ったんだけど……。

冒頭の三分の一は面白かった。男が少女の間違った証言で冤罪を被る過程は大変スリリングである。
しかし、その後の戦場の場面は正直退屈してしまった。戦争の壮絶にして幻想的な美を撮りたかったんだろうけど、キレイなだけで見ていて何の感興も浮かんで来ないのだった。
その後、成長した少女の「つぐない」の話となるのだが、結末まで見るとそれはどう考えても罪を償うというよりは、単なる「願望」あるいは「自己満足」にしか見えない。
映画はそのような少女の態度を批判的に描いているのだという解釈もあるようだが、とてもそのようには思えなかった。

あと、結末について--それを言っちゃったらここに描かれていることは何一つ信じられないじゃないの(?_?)
少なくとも、フランス人の重傷の兵士のエピソードはウソだろうし、また図書室のドアは(最初のドアじゃなくて二枚目の方)主人公がちゃんと閉めているのに、少女が見た時には開いていたのはなぜdoor
スタッフの凡ミスか?それともあのお屋敷は建て付けが悪かったのか?
もしかして、全部の話がでっちあげだったとしてもおかしくはない。

というわけで、何もかも判然としないのであった。その訳の分からなさが、謎を楽しむというより腹が立ってくる調子なんである。困ったもんだsweat01

まあ、そもそも恋愛ものが苦手なのに観た私が悪かったのだろう。(~_~;)
あ、音楽も美術も衣装も役者の演技も大変見事だったですよ。それは言っておかなくちゃ。


主観点:5点
客観点:7点

|

« 「ビルマ、パゴダの影で」:見知らぬ世界の見知らぬ土地で | トップページ | アッコルドーネ(王子ホール)速報 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/82416/41218486

この記事へのトラックバック一覧です: 「つぐない」:偽善、願望、あるいは妄想:

» つぐない [☆彡映画鑑賞日記☆彡]
 『一生をかけて 償わなければならない罪があった。 命をかけて 信じ合う恋人たちがいた。』  コチラの「つぐない」は、ブッカー賞作家イアン・マキューアンの「贖罪」を映画化した4/12公開となったPG-12指定の大河ロマンスなのですが、観て来ちゃいましたぁ〜♪  ...... [続きを読む]

受信: 2008年5月28日 (水) 09時16分

» 映画感想≪つぐない≫ [キネマ徒然草]
これ程素晴らしい映画が、何故愛知県では一か所でしか上映されないのか理解できません。。 シネコンも10前後のスクリーンを有しているのなら、一スクリーンぐらいは、こういう映画を上映してもらいたい! ≪つぐない≫★★★★☆ 監督:ジョー・ライト 脚本:クリストファー・ハンプトン 出演:キーラ・ナイトレイ、ジェームズ・マカヴォイ、シアーシャ・ローナン b★の数は4つ半にしましたが、五つにしても問題ないぐらい素晴らしい映画/bでした。これほど..... [続きを読む]

受信: 2008年5月29日 (木) 02時58分

« 「ビルマ、パゴダの影で」:見知らぬ世界の見知らぬ土地で | トップページ | アッコルドーネ(王子ホール)速報 »