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2008年6月 8日 (日)

目白バ・ロック音楽祭2008その1:吟遊詩人 歌物語「オーカッサンとニコレット」

080608
日本語上演
演奏:ジョングルール・ボン・ミュジシャン
会場:雑司が谷音楽堂
2008年6月7日

今年から目白バ・ロック音楽祭はタイトルの中黒がハートマークになるとのこと。
ってことはこんな感じかな。 目白バロック音楽祭
それともこうかしらん。 目白バロック音楽祭
こういうのもあるな。 目白バロック音楽祭

しかし、昨年は豪華出演陣多数で8回も行ったんだけど、今回は規模縮小?か、今イチ盛り上がりに欠ける感じなのであった。
それから、これまでは無料で配っていた公演一覧と地図を組み合わせたガイドは無くなっていて、さらに有料のパンフレットもなかったもよう。やはり縮小なのか。

さて、私にとっては今年度第1回目の公演はジョングルール・ボン・ミュジシャン。雑誌「アントレ」では公演スケジュールのページでよく名前を見かけるが、今まで一度も行ったことはない。
ジョングルールとは放浪楽師のことだそうな。

演目は13世紀の歌物語で、当時の作品としては珍しく写本に旋律が書き留められているとのこと。
で、それに従ってお芝居的な語りの部分と音楽を取り混ぜて演じられる。

内容は身分違いの若い二人の男女の恋物語だけど、悲恋ではなく相当に滑稽なエピソードが出てきてかなり笑えた。
いかにも放浪楽師風の衣装をつけたメンバーは四人。セリフと歌を二人が担当し、座長を含む残り二人が楽器専門だが、様々な楽器を全員で色々と取っかえひっかえ演奏していた。
複数の太鼓(休憩時間に、皮にドライヤーかけて乾かしていたのが珍しかった)、フィドル、複数のバグパイプ、ハープ、ハーディガーディなどなど。さらにはアルミ鍋や、スイカ模様のビーチボールを使ったバグパイプまで出てきた。
なんでも、当時は楽師自身が色々と工夫して楽器を作っていたそうである。

難点はお芝居の部分が少し冗長な感じで、セリフを何度もつっかえてたのも気になった。でも、歌詞も日本語で分かりやすく、最後は満足した聴衆からヤンヤの喝采を受けていた。
物語の終章を飾る歌なしの器楽曲がとてもよかった。聴いてて踊りたくなってしまったよ。ヾ(^^)/\(^^)ヾ
アンコールは「聖母マリアのカンティガ」から「天国へ行ったバカ娘」(^^;であった。これもいかにもバカらしい歌であった。

中世ものもこういう風にして聴くと実に楽しいのう。最近は海外からの中世音楽の公演も減って、聴く機会がなくなってしまったのが残念である。


さて、昨年もそうだったのだが土曜出勤の日とこのコンサートが重なってしまった。仕方なく半日休みを取って職場を飛び出して、目白駅から走ったのだが、蒸し暑い日だったんで到着した時は大汗かいてしまった。
しかし、その後私を襲ったのはエアコンの冷気の直撃であった! 終演のころにはもう寒くて寒くて……完全にカゼを引いてしまったのである
もう、この会場で冷房使ってる時は絶対に二階席には行かないぞっと。立見だって構うもんか(`´メ) 呪われちめえ(←登場人物のセリフ)

【関連リンク】
過去の目白バ・ロック祭りの感想。
2007年の8公演
2006年の3公演
リンク先の後の日付を辿ってみてください。

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