目白バ・ロック音楽祭2008その2:「花鳥風月~リコーダーによるヴィヴァルディ『四季』」
演奏:ダン・ラウリン、ディミトリー・バディアロフ
会場:トッパンホール
2008年6月10日
前回のハクジュ・ホールでのコンサートを日時をうっかり間違えて行き損なってしまったダン・ラウリン。今回は雪辱戦であーる
他のメンバーはチェロがいなくて代わりにD・バディアロフがスパラを担当。ちなみにこちらのブログでは彼のことを「スパッラの父」と書いているが、これではまるで地味なオヤヂみたい。やはりここは断固「スパラの貴公子」でお願いします
さらに、後日聴く予定のリクレアツィオン・ダルカディアの半分の二人も入っていた。結果、ヴィオラとヴァイオリンの三人は若い女性ばかりとなった。
ただ、客席が半分強ぐらいしか埋まってなかったのはとても残念。な、なんでよ……? ダン・ラウリンでは客が集まらないのか(?_?;
一曲めはサッリという作曲家のソナタ。どっかで聞いたと思ったらロンドン・バロックとの共演盤に入ってた曲だった。そのCDよりは編成が大きくて、さらに三人の弦が大変歯切れがよかった。
続いてルーマンのソナタは人数が減ってリコーダーとスパラのかけ合いが中心。やや、バロック以後風の曲調だった。
ヴィヴァルディのリコーダー・コンチェルトハ短調となると、まさしく妙技!としか言いようがない。拍手~( ^^)//"☆"☆"☆
後半はバディ様によるチェロ・ソナタで開始。渋い音だったけどよーく聞こえた。やはり会場のせいか。ラ・プティット・バンドもこのぐらいの大きさの所で聴きたかった。
それに続いて遂に『四季』の春&夏が開始。その前にダウリンによる解説があった。当時のヴェネツィアは都会で天候も穏やかだったが、この曲に描かれているのは田舎の厳しい自然で、東京みたいにいきなり雷が鳴ったり大雨降ったりして--というような内容だった。
同内容のCDは聴いてないので彼の『四季』は初めて。なんだかここまで来るともはや職人芸(!o!)みたいな感じで、ドトーのような演奏を口アングリ状態で聴くしかない。
ラウリンは歩き回るようにして吹いて、ややオーバーなアクションも付けていたようだ。やはりレッド・プリーストの影響があるのかな?(あんなアレンジはしていないが)
アンコールは夏の第三楽章をもう一度。解説で、パンクロックで村人が踊っているような調子だと説明してたようだが、ここまで来るとノリノリというよりはもはや決死の「爆奏」といった迫力であった。
続いて、リコーダー独奏の現代曲--と思ったら、実は中世の舞曲だったもよう。でも、リコーダーから同時に二つ音が出ていたようなのはなんだ(^^? 特殊な秘密技なのであろうか。
これを聴いて5日にやった無伴奏コンサートも行けばよかったと深~く後悔したが、もう遅いのであったよ。
リュートの人は、ゴスっぽいドレスを着た若くて美人のおねーさんだったが、リュートのストラップを長く床に引きずって歩くのは問題だった。退場する時、後ろの人が踏んづけそうになってたぞ(^O^)
ところで同じ日に浜離宮朝日ホールで中野振一郎のチェンバロ公演もあったんだけど、重なっちゃって行けずに残念無念。おフランス・バロックのプログラムだったのに……。
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