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2008年6月27日 (金)

歌劇「忠実な羊飼い」:風船の転がる先が気になる

080627
作曲:G.F.ヘンデル
演出:原雅巳
会場:牛込箪笥区民ホール
2008年6月22日

日本ヘンデル協会という団体主催によるヘンデルのオペラ。数週間前にチラシを発見して急きょ行くことにした。
この作品はヘンデル27歳の時のもので、英国での上演2作目だという。初演の時はあまりウケなかったらしい。

男役もメゾソプラノがやる形なので、舞台は最後に現れる司祭(バリトン)以外は全て女性ばかり。
また、楽器の演奏者もやはり全員(といっても5人)女性で、コンミスの大西律子以外は知らない人だった。

会場はまさに「区民ホール」という感じで、椅子は可動式。舞台近くの座席はパイプ椅子を並べてある。演奏者席はそのパイプ椅子が並べてない一角、境もなく客と全く同じフロアにあった。
当然、音は極めてデッドなんだけど、ダイレクトに伝わって来るんでビックリ。壁が石造りみたいになってるから良かったのか? 思わず休憩時間に拡声システム使ってないかどうか確認しに行ってしまった(^^;)

内容は古代ギリシャを舞台にしているとはいえ、他愛もない男女の五角関係の話。第一幕はちょっとかったるかったが、それ以降は盛り上がってきて面白くなってきた。
舞台装置はなんと風船を使用。カラフルでイイっ(^o^)bというよりは、予算が少なかったのかしらんdollarとか思っちゃった。衣装の方はそれこそ古代風だし、歌手のジェスチャーも当時の様式を踏襲しているらしいんで余計にギャップあり。
それに空調の風のせいか舞台から風船がコロコロ転がり落ちるのも気になった(^^;(ちゃんと拾う役目の人が控えてた)

それにしても改めて思ったのはヘンデルって完全スター・システムというか、個々の歌手の見せ場だけをつないでいくような形式だなーということ。他の要素は全てスターに向かって奉仕している、みたいな形だ。
そんな中で健闘していたのはアマリッリ役の藤井あや。実に見事なヒロインぶりであった。他の人は「なんか難しそうな曲で歌うの大変そうだなあ」とか「低音部を出すの苦しそう」なんて思ってしまったよ(=_=;)

あと、伴奏の5人は実にお見事。雨の日でジメジメしているrainのに気温が低めで、調律は大変だったろうなーと思われる。
特に通奏低音、中でもチェロの人は歯切れの良い演奏で感心した。いやー、才能ある人はこっちが知らないだけでどこにでもいるんですなあ。)^o^(

来年は、カウンターテナーの上杉さんが主役で、英国から演出家を招いて『オットーネ』をやるとのこと。絶対行くぞーと、心に誓ったのである。


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