「ザ・シンプソンズ MOVIE」:全体的に物足りん
監督:デヴィッド・シルヴァーマン
米国2007年
*DVDにて鑑賞
米国の国民的人気アニメの映画版。日本で言うとサザエさん並か。もっとも、内容的には「意地悪ばあさん」の方に近いかも。
日本では吹替え俳優のキャスティングについてゴタゴタがあって、結局ロードショー公開時には見に行かなかった。
ようやくDVD借りて鑑賞した次第。
「スタトレ」にしても「X-ファイル」にしてもこれまで、TVシリーズの映画版がTVより面白かった例はないが、シンプソンズについてもやはり同じであった。
その1-風刺度。「シュワルツェネッガー大統領」とか環境汚染の話とか出て来るけど、今ひとつ物足りん。
その2-ゲスト。有名どころはグリーン・デイとトム・ハンクスぐらい? TV版だってもっと豪華で大勢出て来ることがあるっていうのにさ。
その3-ギャグ。グリーン・デイのステージがタイタニックになるところは笑えたが、後は不発ぎみ。
その4-ナンセンス・ブラック度。これが一番足りなかったかなー。主要キャラクターがみんな少しずつ「いい人」になってるし。(フランダースがあんな善き隣人でいいのかっ?)
ということで、TV版での過激さが薄れたいささか生ぬるい出来になってしまった、と結論できるだろう。
個人的にはバーンズ社長の出番が少なかったことに抗議したい(^O^;
なお、ホーマーが「理想の父親」であるかのような誤解を招く言説が一部に存在するようだが、とんでもない
私の父親もロクなもんではなかったが、ホーマーと交換するという話があったとしても謹んでお断りしたいぞ。
過激度:4点
公開時ゴタゴタ度:9点
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