シャルパンティエ「サウルとヨナタンの死」:ダビデとヨナタンに萌えてもエエですか
演奏:コントラポント
会場:トッパンホール
2008年7月21日
花井哲郎率いるコントラポントは過去に2回ぐらい聞いている(多分)。同じく花井氏主宰のカペラはアカペラでルネサンス曲をやっているが、こちらは楽器が入ってそれよりも後の時代を専門にしているとのこと。
今回の演目はシャルパンティエ。なかなか日本では聴けない演目なので、喜び勇んで会場に向かう--と言いたいところだが、寝坊しておまけに時間計算を間違えてギリギリになってしまい、駅から会場まで熱くてムシムシ(~Q~;)している天気の中を10分以内で走る羽目に…… おまけに、座席は自由席だ~。
しかし、幸いなことに(私にとってはです(^^;)結構空席があったので座ることができた。
前半は聖母マリアにちなんだ短めの宗教曲2曲。とはいえ、そこはおフランス・バロックなんで華やかなんである。
後半は旧約聖書に題材を取ったオラトリオ「サウルとヨナタンの死」。なんでもこれは本邦初演ではないかという噂あり。
配役はソプラノ、アルトの女性陣はコーラスのみ。テノール部門はなぜか魔術師の女役が及川豊、サウルを殺す兵士に谷口洋介、ダビデが櫻田亮。バス部門がサムエル(の幽霊)役に小笠原美敬、サウル王は春日保人であった。
それぞれに見せ場・聴かせ場があるのだが、やはり櫻田さんのヨナタンの死を嘆く歌がまさしく「慟哭」という感じで激しく心揺さぶる激唱だった。ウット~リ
しかし、ヨナタンは超が付く美青年ということになっていて、で、しかもダビデは過剰なまでに「私の愛する麗しい兄弟よ~」なんて嘆くもんだから、この二人は一体過去に何があったんじゃろか?などとフ女子ならずとも大いに疑問に思うのは致し方あるまい。今度、旧約聖書をよく読んでみよう(火暴)
楽器は6人という小編成だったが、第1ヴァイオリンの小野萬理をはじめ、文句なしのアンサンブルであった。花井氏はチェンバロ、オルガンにレガールも総動員で演奏していた。
というわけで、内容的には大満足印のコンサートだった。トッパンホールの響きも心地よく、やはりラ・プティット・バンドとかレ・プレジールなんかこのぐらいの会場で聞きたかったですなあ。
しかし、客がチト少なかったのが残念。どうして? シャルパンティエじゃ客は呼べんのかい
会場で同じ主催の「愛の魔法」(鈴木美登里+今村泰典)や、内容不詳の夏休みファミリーコンサート(鈴木(弟)夫妻+若松さんなど)のチケットを売っていたのにはガックリ。郵便振込で申し込んだばっかりだったのに~(+_+)
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