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2008年7月 6日 (日)

「幻影師アイゼンハイム」:急転直下の種明かし

080706
監督:ニール・バーガー
出演:エドワード・ノートン
米国・チェコ2006年

時は世紀末、所はウィーン。
そこに現れたる奇術師一人--じゃなかったイリュージョニストっていうのね(^^;)
巷で大評判となったその舞台を皇太子とその婚約者が見に来るが、なんと婚約者は幼なじみの公爵令嬢ソフィたんではあ~りませぬかっ(!o!)

近い時代の似たような奇術師ネタといえば『プレステージ』があったが、あちらは二人の男の因縁話で、こっちはミステリー仕立ての男女の三角関係が主軸。
殺人がからんで、ブチ切れてる皇太子と、将来の出世を目当てに彼に仕える警部、そして何やら怪しげでもあるアイゼンハイム--主役のE・ノートン、警部役のP・ジアマッティは言うまでもなく、さらに皇太子役のルーファス・シーウェルが加わって三つ巴の好演だ。尊大で傲慢な皇太子crownを巧みに演じていて、ラストちょっと皇太子が自業自得とはいえ可哀想になってしまったのは、彼の演技のおかげだろうかねえ。
一方、ヒロイン役のジェシカ・ビールは今イチ貴族の令嬢ringには見えず、マイナスポイントとなった。でも、少女時代の子役は超美少女でやんすね。

脚本の構成や性格描写もうまくできている。
さらに古い街並みはプラハ?で実際にロケしていて重厚で美しい。衣装や小道具も文句なしである。フィリップ・グラスの音楽もよかった。

ただ、ラストの謎解きがあまりに性急なのはなんじゃらホイ(?_?;という印象。原作はS・ミルハウザーだが、この件りはあまりに映画的で小説だったらやらないだろうなと思った。(実際、原作とはかなり違っているらしい)
それと、イリュージョンの舞台自体はあまり魅力的でないのが難だ。

この映画はなかなか日本での公開が決まらなかったそうな。なぜだー(-_-;)
そういや、一部で評価が高かったベン・アフレック監督作の『ゴーン・ベイビー・ゴーン』は遂に未公開のままDVDが出てしまった。探偵もの好きだから見たかったのにさっ。残念無念であ~る(~ ^~)


主観点:7点
客観点:8点

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