「サン・ジャックへの道」:映画館に巡礼してもご利益はないかね
監督:コリーヌ・セロー
出演:ミュリエル・ロバン
フランス2005年
*TV放送で鑑賞
友人が非常に誉めていたのでどんなもんかと見てみた。
中年の仲が悪い3人の兄・姉・弟が母親の遺言で、遺産を受け取るためにフランスからスペインの有名な巡礼地サンティアゴ・デ・コンポステラまで一緒に歩いていかねばならぬ羽目になる。
で、数ヶ月に及ぶ巡礼ツァーに嫌々ながら参加するという次第。
3人はそれぞれストレスを抱えており、また他の巡礼者やガイドも色々な事情がある。しかし、長い間顔を突き合わせているうちに衝突しながらもやがて……。
これはよくあるタイプの話である。傲慢だったり人間味に欠ける主人公が自然の中に放りこまれ肉体を動かす作業を強制されるうちに、まっとうな人間として再生する--というような物語。
例えば『カーズ』なんかも全く同じタイプの話だ。でも『カーズ』が至る所で面白かったのに対し、こちらはあまりノレなかったのが正直なところである。
巡礼路の途中の景色はキレイで、これは映画館の大きなスクリーンで見たらよかったと思うが。一方、登場人物たちが見るシュールな夢は全く面白いとは思わなかった。
あと、その後社長の長男はアル中の妻との関係を見直し共に巡礼を始める。長女も生活を新たに変えるが、グウタラでタカリやの弟(今まで一度も働いたことがない)は浪費するに足る遺産ができてメデタシメデタシというのは納得できねえ~。あの調子じゃ一年で遺産全部飲んじゃうと思うが。
というわけで、自分には全く合わないものを見てしまった。いくら他人が絶賛してもダメなものはダメだねえ。(当然か(^^;)
巡礼過酷度:7点
結末納得度:3点
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