「トレース・エレメンツ」:夏バテで大ポカをする
日豪の写真メディアにおける精神と記憶
会場:東京オペラシティアートギャラリー
2008年7月19日-10月13日
「写真メディア」とあるが、映像作品もあり。
受付で最初にガイド&マップというリーフレットをくれたのだが、文字が薄い茶色の上にすごくちっこいので、近視+乱視+老眼の私にはその場で読むのは難しい。なのでとりあえず適当に見て回ることにする。
しかし、それが間違いであった……(>y<;)ウウ
まず面白かったのが、志賀理江子という人の写真作品。写っている対象自体は子どもとか老人とか女の人とか普通の人物なんだけど、後から手を加えて?光とか影みたいのを加えているためになんだかコワイ心霊写真のようになっている。
色彩も鮮やかなんだが、それが逆に作用して見ていて戦慄しちゃう。
古屋誠一の自殺した奥さんクリスティーネを撮った作品は、なんと順番を逆に見てしまうという失敗をしてしまった。だーって、入口に近い側が終わりのほうになってんだもん。矢印でも付けてくれい。
解説の冊子が置いてあってそれを開きながら鑑賞していくようになってるんだけど、これがまた見づらくて途中であきらめた(根性なし)。
こりゃ、面白い(^o^)b と何度も見てしまったのがアレックス・デイヴィスの部屋を丸ごと使ったインスタレーション。部屋の壁の一つに小さいモニターが4つ並んでいる。そこにはその部屋自体が写っていて、私自身がモニターを覗いている背中が見える。
と!そこにガイジンの若い男がドタドタと入ってきて部屋を斜めに横切ってくるではないか。私は思わず横を見るがそこには誰もいない……。えー、なんで(?_?;
予め作った部屋の映像とリアルタイムの映像を合成しているらしい。最初に見た時はもう飛び上がらんばかりにビックリした。何度も場所を変えて見ているうちに警備員みたいなオヂサン(の映像)にぶん殴られちまいました(^-^;
他には、既成のヴィデオ・クリップから音楽を抜いたのが面白かった。その他の映像作品はよく意図をくみ取れないのもあった。
二階に上って、麻田浩展を見る。恥ずかしながら名前も知らなかったが、パリで活躍した後に病のために日本に戻り、後に制作途中で自殺したとのこと。
大きな油絵が多く、晩年に近い作品は宗教的なモチーフが使われている。全体的な印象はM・エルンストをさっぱりさせたような感じ。(手法などは別にして)
見ている間、他に客がいなくて独占状態であったよ。
続く若手作品紹介コーナーは近藤啓介という人。麻田浩とはうって変わって軽~い感じでホッと一息。ただ、軽過ぎて逆に正体不明で理解しがたい面があったのも事実である。
さて、ギャラリーを出て喫茶店で一休みしながら、最初に貰った解説のリーフレットを眺めてみた。そこで私は驚愕の大ポカに気づいたのであった!!
なんと古橋悌二とジェーン・バートンの作品を見忘れたのだ(☆o◎;)ガーン!!
特に古橋悌二のインスタレーションは以前から見たかったヤツだったのにぃ~。一生の不覚なり(ToT)……号泣よ。
でも、そのためにもう一度千円払うのはなあ 閉館1時間前は半額になるから、コンサートがある時にオペラシティ行ったついでに見るしかないか、トホホ(´Д`)
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