「フランスバロックの華」:公演中のメールチェックはやめましょう
演奏:田中せい子、ダニエレ・ブラジェッティ他
会場:近江楽堂
2008年8月20日
リコーダー二本のユニットにガンバとチェンバロが加わった(多分)四人によるアンサンブル。昨年も同じ会場で公演をやったと記憶しているが、都合で行けなかったので今回は雪辱戦である。
行く途中にオペラシティの入口で「エルヴェ・ニケ記者会見」と書いた札を掲げて立っている人を見かけた。「ありゃ?ニケの公演は10月のはずなのにどうしてこんなクソ暑い中に来日してんのよ」と思わず矢印の方向に行きそうになったが(野次馬です(^^;)開演時間が迫っているのであわてて方向修正した。
プログラムはマレ、オトテール、ラモーなどおフランス・バロック定番どころであった。昼間の回だったんで観客は中高年のオバハンが多数。
最初のオトテールのソナタでのリコーダー二本の豊かな絡み合いの音にウットリしてしまった。オトテールよいですねえ~。ただ、始まってすぐ地震があって少しビックリ。立っていた演奏者が気づかなかった程度の揺れだったけど冷汗
モードとなった。
ラモーの鍵盤ソロ曲は、ちょうど午後のお昼寝タイムの時間帯に重なってたんでちょっと眠気虫が出現であった(^=^;
前半最後のニコラ・シェドゥヴィーユという作曲家は全然知らないが、演奏されたのはよく聞いたことのあるお馴染みのフレーズにタイトルが『忠実な羊飼い』……って、ヴィヴァルディでは(?_?)
解説によると、長年事実が不明だったが近年にこの作曲家の真作であることが判明したそうな。当時は他人の作品も平気で自分の名を冠して出版してたらしいから、その最たる例ということになるんでしょうな。
後半は長ーいマレの曲集をイッキ演奏。ガンバの水谷孝美、鍵盤の松岡友子も初めて聞いた人だったが、四人のアンサンブルが一体となって生き生きした演奏を聴かせてもらった。
さて、若干問題だったのは最前列で演奏中に堂々とデジカメで写真撮っていた若い男がいたことである。休憩時間にスタッフに注意されてたが「はあ、そうですか」なんてばっくれてたぞ。いい根性であ~る(*`ε´*)ノ☆
そいつは後半の鑑賞態度でもかなり問題あり。演奏終了しても拍手もロクにせずにケータイのメールチェックしたり、アンケート書いてたりしてた。そいつが、見るからにジコチューのクラヲタとか逆にドシロートだったらまだしも、楽器のケースを持っていて演奏する側の人間らしいのにはあきれた これでは明日の日本の音楽界はどーなるのであろうか(投げやりな口調)。
えっ?そいつをずーっと観察してたのかって? いや、たまたまステージの方を見るとどうしても目に入ってしまうのであったよ、ムカムカ(~_~メ)
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