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2008年8月10日 (日)

「夏休みファミリーコンサート」:「通」なご家族向け

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バロック音楽の演奏とお話
杉並公会堂小ホール
2008年8月7日

簡単なチラシが配られた以外はほとんど宣伝されずにひっそりと開催されたコンサート。私なんか「アントレ」誌のコンサート情報ページの欄外に出てたのを発見。メンツを見て興味がわいたが、内容が分からなかったのでメールで問い合わせたところ「まだ分からない」という返事であった……(-o-;)
で、とにかくチケット入手して夏休みを取って行ってみた。

そのメンツは鈴木(弟)夫妻、ヴァイオリンに若松夏美・荒木優子ペア、そしてチェンバロだけでなく各種楽器で大活躍の上尾直樹--と豪華である。
客の方はコンサートの趣旨通りお子チャマを連れた若い母親と、あと男性の方はほんとに少数、そして圧倒的に大多数を占めていたのは中高年のオバハン達であった(σ(^_^;)私もその一人です)。

プログラムはというと、これが「ファミリー」という趣旨とは逆にかなりのマニアックではにゃあですか(!o!)
最初が「有名でない方のチーマと有名な方のチーマ」それぞれの曲--つってもどちらのチーマも知りましぇん(?_?;;;;
それから全然有名でない方のガブリエリのチェロソナタに続き、鈴木美登里が登場してヘンデルのオペラのアリア、かと思えばヴィヴァルディのラ・フォリア……てな感じで脈絡なく有名曲、無名曲が続くのであった。

ラ・フォリアではバロックギター弾きながらチェンバロも演奏という離れ技?をやった上尾氏は、後半ではミュゼット(ふいごで空気を送るバクパイプ)とヴァイオリンの二重奏という珍しい曲もこなしてみせた。
と思えば、若松・荒木ペアがなんと突然バルトークの曲を演奏(弓だけ取り替えてたもよう)し、シメは陽気なチャッコーナ2曲で終わった。アンコールは無し。

全体にリラックスした雰囲気でなごやかなコンサートであった(特にステージ上が)。鈴木(弟)氏は作曲家や楽器の紹介など「お話」も担当だったが、前半は声がやや聞き取りにくかった。
小さなお子様たちもおとなしく聞いていたようだ。さすが、杉並区 これが○○区とか××区とか、私の出身区△△区だったら(記号の中にはあなたが凶悪だと思う二十三区の名前を入れてみましょう \(^o^)/)、とてもそんな風には行かないだろう。
ただ、最前列の中央にいたやや大きめのお子様(小6か中1ぐらい?)が、よりによって若松さん渾身の狂熱弾きまくりの「ラ・フォリア」の最中に寝ていたかと思うと、急に起きて大きなアクビ(しかも伸びをつけて)を連発していたのはいただけませんでしたわねえ~(うるさ型のオバハン風に言ってみた)

客の中に目白バロック祭りなどで何回か見かけた人を二人発見。やはり似たような趣味のようで……(^J^)


帰りは電車の事故に遭遇して家にたどり着くのに3倍も時間がかかってしまった。暑かったし、疲れた(@_@)モウイヤ~

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コメント

こんにちは。はじめてコメントさせていただきます。
おそらく私が「目白バロック祭りなどで何回か見かけた人」の一人ではないかと思います・・・。

さて、上記のコンサートについて、某所に書き込んだ際、曲目と演奏者の一覧を作りましたので、ご挨拶がてら貼り付けさせていただきます。
ちなみに荒木さんと上尾さんもご夫妻ですので、秀美さんが「今日は会場もファミリーが多いようですが、ステージ上もファミリーでのコンサートです」と話していらしたことについ大きく反応してしまいました・・・!

では、以下、曲目&演奏者一覧です。

1.カプリチオ (A.チーマ)
 Vn:若松夏美、Vc:鈴木秀美
2.トリオ・ソナタ (G.P.チーマ)
 Vn:若松夏美・荒木優子、Vc:鈴木秀美、Cem:上尾直毅
3.チェロ・ソナタ (D.ガブリエリ)
 Vc:鈴木秀美、Cem:上尾直毅 ※ここまでチェロの調弦はCGDg!
4.「わが運命に涙して」(G.F.ヘンデル) 
 Sop:鈴木美登里、Vn:若松夏美・荒木優子、Vc:鈴木秀美、Cem:上尾直毅
5.ラ・フォリア (A.ヴィヴァルディ)
 Vn:若松夏美・荒木優子、Vc:鈴木秀美、Cem&ギター:上尾直毅

*休憩

6.「そよ風吹けば」(G.フレスコバルディ)
 Sop:鈴木美登里、Vn:荒木優子、Vc:鈴木秀美、Cem:上尾直毅
 ※二組のご夫妻による、まさにファミリーコンサート!
7.ミュゼットとヴァイオリンのデュエット (ジャン・バプティスト)
 Vn:荒木優子、ミュゼット:上尾直毅、太鼓:鈴木美登里
8.調子の良い鍛冶屋 (G.F.ヘンデル)
 Cem:上尾直毅
9.ヴァイオリンのためのデュエット (バルトーク.B)
 Vn:若松夏美・荒木優子 ※この曲のみモダンボウ使用
10.チャッコーナ (T.メールラ)
 Vn:若松夏美・荒木優子、Vc:鈴木秀美、ギター:上尾直毅
11.チャッコーナ、金髪の可愛いお嬢さん (A.ファルコニエーリ)
 Sop:鈴木美登里、Vn:若松夏美・荒木優子、Vc:鈴木秀美、Cem&ギター:上尾直毅

投稿: やぐち | 2008年8月10日 (日) 13時04分

コメント頂きありがとうございます。サイトの方もいつも拝見しています。

|ステージ上もファミリーでのコンサートです

お二人がご夫婦だと知らなかったのですが、この言葉を聞いて「そうなんかな?」と思いました。

|私が「目白バロック祭りなどで何回か見かけた人」の一人では

ありゃ、そうでしたか。どうりで……(^^ゞ
以後もよろしくお願いいたします。

投稿: さわやか革命 | 2008年8月11日 (月) 07時00分

お返事、どうもです。
いくつか追記を。

曲目が決まったのは何と前日だったとのこと。ちなみに前日の6日、秀美さんと夏美さんはトラベルソのきよみさんと共に近江楽堂でハイドンのフルートトリオ全曲の演奏会をされていましたので、このファミリーコンサートのリハは当日の午前中だけだったとのことです… (◎-◎;)

本文の話題に出ていた、前半最前列中央にいた母娘ですが、後半は最前列の一番右端に移動して鑑賞されていたようでした。
いずれにせよ、お買い得なコンサートでしたね!

それでは。

投稿: やぐち | 2008年8月11日 (月) 13時58分

|このファミリーコンサートのリハは当日の午前中だけだったとのこと

そ、それは過激過ぎですね(-o-;)

|後半は最前列の一番右端に移動して

じ、実は(^^;本文には書かなかったのですが、後半の方が問題でして(私も右端に近いところにいたもので)。
母親が注意するまで、演奏開始直前になってもマンガをノートに書き写してるし、その後も彼女が頻繁に身動きする度に椅子がズゴズゴズゴと音をたてて、結構参りました。
やはり可動式の椅子というのはコンサートではダメですね。

投稿: さわやか革命 | 2008年8月11日 (月) 21時37分

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