トン・コープマン パイプオルガン・リサイタル:超速小フーガ
会場:東京オペラシティコンサートホール
2008年9月24日
二日連続のオペラシティである。コープマンは22日にはチェンバロだけの公演をやっていたが、そうするとBCJを挟んで三連チャンになってしまうのでさすがに諦め、結局オルガンの方を取ったのであった。
しかし、昨日のBCJに比べると全然客層が違うのにはビックリ。女性の割合がかなり多い。しかもオバハンだけでなく、若い人も結構いた。私のそばには学生風の女性集団も座っていた。オルガンファンというのはまた別にいるんでしょうか。
しかも、開演前に入ったカフェではオバハンの集団が「今日は何だっけ?オルガンのコンサート?」とか喋っていて大丈夫か
曲目は前半がブクステフーデとF・クープラン、後半がバッハであった。この対照的な組み合わせを前半で聴いて後半に行くと、二人の要素双方がバッハにあるように感じられた。
クープランの曲をパイプオルガンの生で聴いたことはほとんどなかったと思うが宗教曲でも壮麗でド派手なのに驚く。
曲間には全く拍手を入れる余地なく演奏はサクサクと進んだ。
後半のバッハでは「幻想曲ト長調」の第2部のポリフォニーに脳ミソが刺激されていい気持ちになってきた~(^o^)~ それから「小フーガ」は速かった! これほど速いのは聞いたことがないくらい。
ラストの「パッサカリアとフーガハ短調」に至ってドトーのような演奏に、我が脳ミソは音の奔流にプカプカと浮き、聴衆は喝采を送ったのであった。
コープマンはちょっと操り人形みたいなピョコピョコとした動きでおじぎをし、アンコールには短いバッハのコラール曲とスカルラッティのかあいらしい感じのソナタを演奏した。これもウケていた。
それにしても、隣りの若いヲナゴが一分おきぐらいに鼻をすするのでマイッタ(+_+)「鼻をかめ、鼻を!」と言いたくなってしまったぞ。
楽屋からサイン会に出てきたコープマンは思ったよりも小柄だった。ケータイ写真の撮影にも愛想よく応じていたもよう。
来年三月のアムステルダム・バロック・オーケストラのチケットを売っていたので早速購入する。
それから、10月に「水上」と「花火」をやるエルヴェ・ニケのインタヴューのチラシがオペラシティ内で配布されていたが、それによると総勢80人で来日するらしい。この日の公演ではパイプオルガンは上にあるんで当然下のステージは空だったんで演奏を聴きながら眺めていた。楽譜台とか弦楽奏者の椅子などを勘定に入れると80人は乗りそうにはない。どうするんじゃろか(^^? ギュウギュウ詰め込むのかしらん
【関連リンク】
《TEAROOM NODOKA》
カメラ目線のサービスあり。
《エンターテイメント日誌》
これを読むとチェンバロ公演は行かなくてよかった……のでしょうか(?_?;
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