「即興と装飾の時代~ローレ、バッサーノ、ロニーニョ」:ルネサンス期ヒット曲アレンジ合戦を楽しむ
演奏:声楽アンサンブル ラ・フォンテヴェルデ
会場:杉並公会堂小ホール
2008年10月2日
ラ・フォンテヴェルデは鈴木美登里が中心?のアンサンブルで、主にルネサンス期のマドリガーレを歌うとのこと。他のメンバーもBCJなどでお馴染みの人ばかり。
今回はヴァイオリン、オルガン&ハープ、リコーダーも加わって、16世紀あたりを中心にディミニューションという曲の装飾法を原曲と対比しながら歌うという趣向である。
ジョスカン・デ・プレの「スカラメッラ」と、それをコンペールが装飾したものと続けての演奏から始まり、サブタイトルにあげられている作曲家やパレストリーナ、マレンツィオなどが続いた。
装飾された曲は声部の編成が異なったり、楽器だけの演奏だったり、うっかりすると原曲が分からないほどアレンジされてたり--とヴァラエティに富んでいる。
鈴木女史の「いつの時代にも、音楽の世界には「ヒット曲」というものがあり、それが様々に編曲されて歌い継がれています」という解説文の通りなのがよく分かりました(^^)
この時代の曲はそもそもコンサート自体が少ないので、そういう点でも聞けて嬉しかった。(ただし、次回のクリスマス・コンサートは都合で行けそうにないのが残念)
最初、アンサンブルがバラバラに聞こえたが、後半はまとまって完璧に近づいていったんでヨカッタ。
途中で2曲ウッチェリーニという人の曲をやったが、そこではリコーダーの古橋潤一が中心になって踊らんばかりの調子で吹きまくりコミカルかつ達者なところを聴かせてくれた。ぜひ、いつかレッド・プリーストのP・アダムスと一対一のガチンコ対決をお願いします。
観客は男女比7対3というところか。しかもオバサンが多数(\_\;
杉並公会堂は休日には行ったことあるが、平日は初めて。やはり、仕事終わってから荻窪まで行くのはキツイっすよ
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