レクチャー・コンサート「古楽への扉」:北区民の皆様に感謝、ですよ
北とぴあ国際音楽祭プレ・イベント
演奏&お話:寺神戸亮ほか
会場:北とぴあ さくらホール
2008年9月27日
10月の北とぴあ国際音楽祭に先立ち、無料のレクチャー・コンサートがあった。往復葉書で申し込むという形式で、北とぴあはほぼ満員(二階席も人を入れてたかは不明)という盛況であった。
演奏家のメンツは寺神戸氏の他はガンバの福沢宏、鍵盤(&その他)の上尾直毅、歌手はソプラノの広瀬奈緒。ステージの上にはオルガン、チェンバロ、フォルテピアノ、モダンのピアノがズラリッと並ぶ偉容(^^;である。
冒頭にまずヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」を演奏。次いで寺神戸さんの古楽についての話が始まったが、シロート向け入門編レクチャーとしてはちと長過ぎ(^=^;;;;(他のメンバーにも事前に言われてたらしい)この間に眠気虫に取っ付かれてしまった人がいるかもよ。
その後はモンテヴェルディ、パーセルで声楽、ラモーではチェンバロ、マレでガンバ--と楽器や奏法ごとの解説を合間に入れて進んだ。
後半最初のコレッリの「ラ・フォリア」では上尾氏がチェンバロとバロックギターの「両刀弾き」という高等技術も披露。もちろん、鍵盤を弾きながらギターの方はジミヘンばりに歯で演奏したのであります……冗談なので信じないように(^O^)
上尾氏は「トルコ行進曲」をモダンとフォルテピアノの双方で引き比べて聴かせるというのも実演--と大活躍であった。これによって、最初の解説では理解しにくかった「当時の楽器の性能を最大限に引き出すように作曲家は曲を作った」というのがよ~く分かった。話だけだと「だって、それなら現在の性能のいい楽器で演奏すればもっとよくなるんでは?」という疑問がわいちゃうのであったが、実際に聴いてみてナットクであった。
広瀬奈緒は得意技?ヘンデル、パーセルに加えてハイドンのコミカルな「水夫の歌」もよかった。
その他、バッハなども演奏されたが、さすがに最後のモンテクレールのカンタータに至っては、いくら「これであなたも《古楽通》です」と言っても入門したばかりの聴衆にはマニア過ぎたのでは(?_?;
ただ、客は一貫してすごく静かだったのにはビックリ。有料コンサートでも雑音が多いことだってあるのに。皆さん「よーし、レクチャー受けちゃうぞー」という心構えで来てたのでしょうか?
アンコールは再びヘンデル。しかし、こうして聴いてみるとヘンデルって希代のメロディメーカーだったんだなーと思える。後期バロック世代で最もキャッチーなメロディを書く作曲家と言ってもいいかも。
それにしても正味2時間30分!しかもタダとは信じられねえ~ \(^o^)/ これもすべて北区民の皆様のありがたい税金のおかげですうm(_ _)mヘコヘコ 北区には足を向けて寝てませんっ
さて、本番の北とぴあ音楽祭だが、今年のハイドンは守備範囲外ということで恒例のオペラはパス。韓国勢のカメラータ・アンティカ・ソウルも聴いてみたかったが、連チャンになってしまうので残念ながら回避。残るは、鈴木美登里&今村泰典という豪華ペアによる「愛の魔法」を旧古河庭園で--という絶好プログラムでチケットもしっかりゲットしたのに、どうも仕事の都合で行けないかも~(+_+)トホホ
やっぱり平日昼間の2時からというのはあまりにキビシイのよ 号泣しちゃう。
| 固定リンク | 0
コメント