「その土曜日、7時58分」:遂に題名を覚えられなかったよ
監督:シドニー・ルメット
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、イーサン・ホーク
米国・イギリス2007年
公開前に予告を見て面白そうだなとは思ったが、結局見に行かなくてもいいやと脳内エンマ帖の鑑賞予定から外してしまっていた。
しかし映画系ブログでの評価は高く、特にこちらでの感想を読んで俄然見に行きたくなってしまった。そこで、既にクリスマス前哨戦のカップルが邪魔にあふれる恵比寿まで足を運んだのである。
だが、この題名は……「土曜日」、ん?なんか前に付いてたな。「あの土曜日」--ぢゃなくて「その土曜日だ」! えとえと(^◇^;;その後は……「8時23分」??覚えてねえ~。オバハンの脳ミソでも記憶してられる題名にして下さいよう(>_<)
結局、チケットを買う時に至ってもこの映画のタイトルを覚えることはできなかったのであった
不動産会社の管理職におさまり裕福な暮らしをする兄が、なぜかしがない安サラリーマンの弟に強盗の話を持ちかける。それはなんと両親が営む小さな宝石店を襲う計画だった。
さて、強盗を実行したはいいけれど……と、その後はトラブルと不運と共にゴロゴロと坂道を転がり落ちていく。
しかしねえ、これはちょっと「やり過ぎ」というか、わざとらしいというか(=_=;) いくらなんでもこんな風に展開するかーっと甚だしく疑問に感じた所が多い。
母ちゃんは銃の腕前がうま過ぎで、銃を購入した時練習したのか? 兄はあんなところで名刺渡したりするか? それから最大の疑問は弟は結局どうなったの まあ想像はつくけど、投げ出したままというのはどうよ。
それに、ラストの父親の行為は復讐であろうか? それとも息子はもはや破滅の道しかないと思いやってああしたのか? いずれにしろ、父親のあんたがそういう態度だから息子がグレるんだよ、と言いたくなってしまった。
そんな「不条理」ならぬ不可解な物語をうまい具合に支えているのは、役者陣が達者な演技をしているからだろう。フィリップ・シーモア・ホフマンのあまり感情を表にしないヌエぶり、イーサン・ホークのダメダメ弟ぶり、アルバート・フィニーの頑な親爺ぶり--役者の演技は実に堪能しました、ハイ。
ただ、兄弟の関係も『シンプル・プラン』に比べると物足りない。あの映画で傍から見た兄弟の関係が実は全く逆だったというのが明らかになるあたりは、思わず手に汗握ってしまったもんである。
サスペンス映画風なのに「R-18」なのはなぜよ(^^?と思っていたら、なんと初っぱなからP・S・ホフマンの白くて巨大な尻が~~~っ さらに裸で寝台に仰向けになった彼を見て、映画館の女性客の約半数が「わたしより胸がある(☆o◎;)ガーン!!」と思ったのは間違いなし。
しかし、あの場面を設定した意図もなんだか不明なのであった。
主観点:6点
客観点:6点
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