「アーツ・アンド・クラフト{イギリス→アメリカ}」:華麗なるデザインに物欲がーっ
ウィリアム・モリスからフロンク・ロイド・ライト
会場:埼玉県立近代美術館
2008年9月13日~11月3日
ウィリアム・モリスを中心に始まった工芸・デザインのムーヴメントであるアーツ・アンド・クラフト。19世紀末から20世紀初頭の様々な作品を紹介している。
まず、キレイで感心したのは「内装用ファブリック」って言うんですか?--壁紙や生地で、あのモリス流の華麗なるデザインがプリントされている。数も多くて、中には色あせてるのもあるが、百年以上も前の生地が鮮やかな色彩を残しているのには感心した。
私の後ろの方にいたオバサンは感極まった揚げ句に「とってもきれいね~。ケータイで写真取ってもいいかしら」と係員に尋ねてたが、もちろん「ダメです」とアッサリ却下されていた。(^o^;
それから家具や小物、照明器具、印刷物などが続いた。
有名なマッキントッシュの椅子の実物もあった(背の部分が長細い格子になっているヤツ)。元々、ここの美術館は色んな椅子のコレクションがあって、実際に座れるというのがウリだったが、他の所にマッキントッシュの椅子に座ってみようというコーナーがあって(そちらの椅子の方は最近の複製品)エイヤッと座ってみた。
外見だけだとデザイン優先でかなり座り心地が悪そうだけど、実際にはそんなことはなくて「普通」であった。
最後は米国に渡ったムーブメントの様相。こちらは家具や陶器など。天井から美しい色ガラスのランプが一つ吊るされて点灯されていたが、残念ながらあまり目立たない場所だった。
家具にしろ染織物にしても、今でも十分通用するデザイン--というか、今も変形しつつも流用されているものがほとんどであった。まさに近代デザインの源流を見たーっという気分を堪能できた。
願わくば、こういうモノがふさわしいような場所で暮らしてみたいのう(掃除は大変そうだが(^^;)。
というわけで、ミュージアム・ショップへ行ったら物欲がムクムクと湧き上がってきておみやげのコースター、ブックマーク、さらにクッションカバー2枚も買い込んでしまった……(~_~;)トホホである。
11月8日から汐留ミュージアムで同名の展覧会があるもよう。多分巡回展なんだろうか。しかしあちらの方が料金が半額ってのはどういうことよ(`´メ)
その後は常設展へ。子ども向けのワークショップをやっていて、お子様の作品が展示されている上、そこら中を家族連れがウロウロしていた。
秋岡美帆の「ゆれるかげ」イイですね~(*^^*) ボーっと見ていたいです。それから熊谷守一作品の実物を見たのは初めてだと思うが、なるほどこれはキョーレツかつ鮮明な印象である。
地下に降りて、舟越保武の「ダミアン神父像」を見る。重厚である……( -o-) あまりの重厚さに像がこちらにバタッと倒れてきそうだったので、早々に退散した。
←物欲の証しであ~る。
| 固定リンク | 0
コメント