「中野振一郎のゴールドベルク2008」:鍵盤の響きで終う師走かな
正真正銘、今年のラストコンサートである。最近は年末にゴルトベルク変奏曲を演奏するのが流行なのかどうか不明だが、確か東京周辺でもこの時期に3つぐらい公演があったようである。
過去に生で聴いたことあるのは、武久源造と鈴木(兄)かな?(多分)
しかし、どうもバッハのチェンバロ曲ってなんとなく学究的な気分になっちゃって「楽しんで聴く」という感じにならないんだよねー。どういうこったい
やはり今回もそうなってしまった。あの「最速」中野氏がゴルトベルクをどのように弾くかは興味があったんだけど。
ご当人も解説に、これを演奏する時は「中野でない中野を見ているようだ」と言われると書いているが、なるほど前半はそういう印象。しかし、後半はやはり「中野節」が出てきたような--。
とはいえ、バッハの鍵盤音楽を聴くにはまだたまだ修行が足りぬ自分を自覚したのであった。
それにしても、この時期にわざわざゴルトベルクを聴きに来るような人はよほどのマニアなのか、客席からは時節柄の咳が聞こえるぐらいで後はシンと静まり返っていた。もちろん、ケータイ鳴らすヤツとかチラシをバサッと落とすヤツはいなかったようだ。これはオドロキである。
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