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2008年12月30日 (火)

「ヤング@ハート」:年は取っても歌は錦だいっ

081230
監督:スティーヴン・ウォーカー
出演:歌う後期高齢者の方々&ボブ
イギリス2007年

なんと平均年齢80歳のコーラス隊の活動を追ったドキュメンタリーである。米国はマサチューセッツの田舎町に二十年以上も前に創設されたのだという。なんと海外ツァーまでしちゃってるのだ。
年寄りゆえ、団員が好きな音楽はクラシック、オペラ……だが、なぜか実際に歌うのはロック、パンク、R&Bなどなどなのであった。
これは指導者のボブ・シルマン(この人は若い)の趣味らしい。なんつっても好きなのがトーキング・ヘッズだっていうんだから。
しかし、ですよいい歳こいたジーサンバーサンに

 ソ ニ ッ ク ・ ユ ー ス 歌 わ せ る か ~ (>O<)

しかも、コンサートまでに見事に自分たちの歌にしてしまったのはオドロキモモノキ三年カキ八年なのであった。
それよりもアラン・トゥーサンの「イエス・ウィ・キャン」の方が難しかったというのが興味深い。あのノリは却ってやりにくいのか。
それに、若いモン向けの歌のはずなのに、彼らが歌うと粋な味わいと含蓄が出てくるというのがまた不思議。マジにビージーズの「ステイン・アライヴ」なんて文字通りなんで笑えません。

老人ホームから通う者あれば、酸素ボンベ引きずりながら来る者もあり。一応、主立ったメンバーに単独インタビューなどが挟まれるが、それぞれの過去の話にはあまり立ち入らない。やはり現在の活動が中心なのであった。
しかし、高齢ゆえ途中で倒れたり、さらには亡くなってしまうメンバーも出てくる。

そういう山あり谷ありの劇的な部分もあるが、この映画が面白いのは『未来を写した子どもたち』でもそうだったように、やっぱりバーサンズ&ジーサンズの歌が素晴らしいから。

生きるエネルギーがちょびっと増加したような気分。これが「芸術」というヤツの効用でしょうか \(^o^)/


後期高齢者度:9点
ロック度:8点

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