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2009年1月29日 (木)

「リチャード三世」:古田新太は痩せたと人は言うが--

090129
いのうえmeetsシェイクスピア
演出:いのうえひでのり
出演:古田新太ほか
会場:赤坂ACTシアター
2009年1月19日~2月1日

劇団新感線のいのうえひでのり演出で、古田新太がリチャード三世をやるという。こりゃ面白そうだ~flairと意気込んでチケットを取ろうとしたが、最初のプレオーダーで失敗。二回目のプレオーダーで平日のA席を申し込んだらようやく取れた。

で、シェイクスピア劇の中でも希代の悪役shadow古田新太はさぞハマリ役であろうとすごーく期待していったのだが……なんと可もなく不可もなくempty こ、こんなのありか(-o-;)
ちょっとガッカリしてしまった。
観客の多くは新感線風の乱暴にしてハチャメチャな(ドタバタという意味ではないよ)シェイクスピアを期待していたと思うのだが、意外にも真っ当--真っ当過ぎですっsign03 こんなにマトモとは予想していなかった。
おまけに、中身もあまり端折ったりせずちゃんとやっていたようで、6時半開演で終わった時には10時過ぎていたのである。

衣装は往年のヒッピー風+当時のミリタリー・ファッション系(女性の衣装は違うみたいだが)で決め、舞台装置は大きなモニターが幾つも壁にかかっている倉庫か工場のような感じだ。登場人物の独白は、マイクを通したような音声になって、さらにモニターにも打ち出される。
このモニター群には王権の奪い合いを報ずるEGN(だっけ?)ニュースやワイドショーっぽい映像が流れたり、リチャードが悪意をもって書き込む電子掲示板が映されたりする。
ただ、この設定も今イチ生かされていない。なんか中途半端な印象だ。もっと「電子化」を突き詰めるかメディアへの皮肉を重点を置くかしないとダメなような……。

戦争で剣だけでなく銃やマシンガンを使っているのは、以前、イアン・マッケラン主演で映画化されたのを参考にしているようだ。あの作品は確か英国の舞台(ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーか?)での彼の当たり役&当たり演出をそのまま映像化したもので、銃はもちろん戦車やバイクも登場する。冒頭でアンを口説くシーンがモルグになっているのも同じだ。
で、この最初の見せ場であるモルグの場面が今一つパッとしなかったのも、ちとガッカリだった。

役者は若手・中堅よりもベテラン勢の方が断然よかった。特に久々の銀粉蝶と三田和代は台詞回しがス・テ・キッ(*^^*) ウットリと聞いてしまいましたわ。
あと、クラレンスはどっかで見た顔だけどと思い出せずにいたら、若松武史であった。気づかなくってトホホ状態であるよ(x_x) もっとオペラグラスでようく眺めとけばよかった(火暴)

ようやく最後の最後の戦争の場面になって、剣の殺陣場面が登場。新感線風になったが、もうそこでラストなのであった。残念であ~るdown
今回は観客の期待と制作者側の意図がずれてたってことですかねえ。

赤坂ACTシアターは大昔行った記憶があるようなないような(^^? とにかく、2階は客席が急勾配なんでA席なんかは舞台を覗くとまるで奈落の底へ転がり落ちていくような気分になる。コワイよ~ん(>y<;) しかも、オペラグラス無しではよく見えん。
おまけにロビーも狭くてほとんど無きに等しい。なんとかしてくれー。

折角の赤坂の夜であったが、あまりに遅い時間になってしまったので友人と飲みbottleにも行けずおとなしく帰ったのであった(ToT)

【関連リンク】
《徒然草》
会場について。その他についても同感です。

《正しくも松枝日記》
非常にキビシイ意見。

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