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2009年2月10日 (火)

「中村孝志 これしかない」:日本に「これしかない」楽器も登場

090210
バロックトランペットで室内楽
会場:杉並公会堂小ホール
2009年2月5日

中村孝志……ハテ、知らんのう(^^?と思ったが、アントネッロの公演などにコルネット、トランペット吹きとして参加している方だそうである。世を忍ぶ仮の姿は会社員とか。

彼を中心としたコンサートではあるが、他の出演者もチェンバロの武久源造、ヴァイオリンの大西律子やソプラノの広瀬奈緒など--と豪華なメンツなので行ってみた。

前半は17~18世紀のボヘミア・オーストリア地域の作曲家を特集。ビーバー、シュメルツァーの有名どころに加え、ラインハートとかヴェイヴァノフスキーなんて名前も聞いたことありませんというような作曲家も登場。基本型はチェンバロ+ヴァイオリン2+ヴィオラ+トランペット+チェロ+コントラバスだが、曲によって様々に編成を変えて演奏された。
途中で武久源造がビーバー作曲の「火の用心」ソングの歌も披露(^^;) えーと、まあ鍵盤ほどには上手いとは言えないようです……

後半は、英国代表のパーセルとヘンデル。広瀬奈緒も加わりトランペットとソプラノが絡む曲を中心のプログラムで進行した。チェンバロとソプラノのみとか、弦だけの曲もあった。
それまでは孔つきのバロック・トランペットを使っていたが、ヘンデルの「狩りのカンタータ」では孔なしのものを使用。片手トランペット演奏に挑戦した。

また、武久源造はペダル・チェンバロという珍しい楽器を使用していた。恐らくは日本で一台しかないだろうとのこと。普通のチェンバロの下にもう一台、低音のペダル専用のものがあって足で弾くようになっている。バッハやブクステフーデは当時オルガンの練習用に家で使っていたそうな。移動が大変なのでなかなか公演会場には持って来られないということだった。
しかし、今回持って来た甲斐あってか、アンサンブル全体の中でなかなかドスの利いた低音を聴くことができた。

家に帰ってネットでペダル・チェンバロについて検索してみたが画像を見ると、な、なんか違う(-o-;) どれも床にじか置きされているような形だが、コンサートで見たのは通常のチェンバロと同じような形でさらに低い脚台に乗っていた。
えーと、つまり親チェンバロの下に子チェンバロ入れて~子チェンバロの下に孫……失礼しました<(_ _)>
これだったら、ケータイ写真撮ってくれば良かった(x_x)と大いなる後悔をした。
とりあえずミクシィに入ってる人にはこちらをご覧下せえ。
あと、ちょっと見えにくいが中村氏ご当人のブログより。
いつか是非、ペダル・チェンバロのコンサートもお願いしたい。

という訳で音楽面では充分楽しめたコンサートだった。しかし、会場はあまり大きくない所とはいえ、満員になったのには驚いてしまった。だって事前にチラシも目にしたことがなく、私は雑誌「アントレ」のコンサート予定表でようやっと知ったぐらいなのに。ということは、ほとんど身内の客か(?_?;
確かに、異様なほどにもろサラリーマン風のダークスーツ姿の人が多くて、中村氏が自分の会社でチケットを売ったのかしらんなどと邪推してしまった。
まあ、身内でもいいんですが、「こちらは××さんです」とか「あらーっ、お久しぶり」なんて挨拶を出入り口のど真ん中でやるのだけは勘弁して欲しいぞ。

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