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2009年3月24日 (火)

劇団新感線「蜉蝣峠」:25年目の浮気

090324
作:宮藤官九郎
演出:いのうえひでのり
会場:赤坂ACTシアター
2009年3月13日~4月12日

新感線と宮藤官九郎の組合わせは以前《メタル・マクベス》があったが、今度は時代物ということで期待して職場を鼻息も荒く早めに出発……したのはいいのだが、な、なんと地下鉄で友人との待ち合わせに失敗(>_<) 私のケータイはAUのためか、地下鉄の車内では全くつながらないで、連絡も取れず。さらに焦ったせいか関係ない駅で途中下車したりして、会場に着いた時には既に開演。堤真一がシャモの着ぐるみ着てギャグ飛ばしてる場面であった(火暴)
いやー、もうケータイを過信してはいかんとつくづく思い知りました(v_v) やっぱり直前に相手の職場にFAXで連絡事項を送信するのが一番確実ですよねっ

それはともかく、感想を簡単に言えば「なんかビミョ~」とか「判然としない」ぐらいしか浮かんで来ない。
最初、一つの色街にヤクザの組が二つ--となると、てっきりクロサワ映画のもじりかと思ってたら、話はそういう方向に行かずなぜか伝説の通り魔殺人鬼の復活譚になり、かと思えば白土三平になってしまうのであった。
しかも年月の経過がおかしい。話を継ぎ合わせてみると、どう考えても古田新太と堤真一の役の年齢は四十代半ば?、高岡早紀扮するヒロインだって少なく見積もって三十代後半である。他の登場人物の大半も同様。オヂサンオバハンの物語なんですかっ(?_?;

しかも、肝心の二人の男がどういう性格でどういう考えを持っている人間なんだか、見ていてよく分からなかった。それも物語が進むにつれ余計に分からなくなっていくのである。作者には分かっているのだろうか。
そして、そこで語られていることのほとんどが実体のない希薄な言葉だけのものとしか思えなかった。だからカゲロウなのかしらん('o';

というわけで、ラストも釈然としないままに終わり「なんだかな~」感のみが残ったのであった。
ただ、古田新太と堤真一の殺陣は素晴らしかった。唯一劇中でそれだけがハッキリと判然としていた。堤真一は「ニヒルな剣士」風がピッタリ(剣士じゃなくてヤクザだけど)。
【関連リンク】
《日々溺れ、ぷかり浮草》
私は二階席だったのでフンドシの色までは見えなかったのが残念です。

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