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2009年4月16日 (木)

「ワルキューレ」:ひとたび開始すれば続行あるのみ

090416
監督:ブライアン・シンガー
出演:トム・クルーズほか、オヤヂの皆さん
米国・ドイツ2008年

ヒトラー暗殺計画実話映画というのを事前に聞いていたが、フタを開けてみればこりゃ暗殺どころか大がかりなクーデターじゃありませんかsign03ビックリよ。

とはいえ、本筋にたどり着くまでが長い。ストーリーは主人公の大佐がアフリカで重傷を負う所から順を追って見せてくれるんだけど、なぜ彼が暗殺&政府転覆を望むようになったのか、今一つ分からない。身体の一部を失ったからなのか、部下たちを死地に追いやったからなのか、もともと反感を抱いていたのか(?_?)
結局、最後まで見てもよ~く分からなかった。

後半の方はかなりドキドキして見ていた。「失敗すると結末が分かっているのだからサスペンスがない」という意見を結構見かけたが、何をおっしゃるfoot「どのように失敗するのか」がキモなんではないですかっ(^o^)
あと、爆発時の映像では「あれでヒトラー死んでないとは信じられねえ~」度が高かったので、監督は影武者がいたという説を取っているのかと思ったが、その後に詳しい説明もなくそのまま終了なのは物足りなかった。

主役のトム・クルーズはモロにヒーロー役とか助演でエキセントリックな役をやるといいんだろうけど、地味な役柄だとどうにも「トム・クルーズ」以外には見えないのが難down この役も、外見を実物に似せているらしいが、やっぱり中の人の方が目立ってしまうのであった。

助演陣はケネス・ブラナー、ビル・ナイなどカコエエ親爺ぞろい。特にテレンス・スタンプの元将軍はスーツ姿もス・テ・キ(*^^*) 今年最大のオヤヂ萌えheart02映画になりそうである。
『ブラックブック』のカリス・ファン・ハウテンがエロさ封印で、主人公の貞淑な妻を演じたのも良ok

B・シンガーの演出は手堅く印象的な場面も多かった(妻との別れを背後から撮るなど)。また映像も美しい。冷暗色に沈むベルリンの街、凍てついた森林など。音楽も印象的だった。
しかし、それでも脚本が煮え切らない印象なのはどうしようもなかったようだ。別に単純な勧善懲悪を求めているわけではないが、ヒトラーもなんだかさえないオヂサンぽいし、主人公の対峙するものが明確でないのが、今イチに感じた理由かも知れない。
ということで、監督の次回作に期待。

しかし、あれだけ荷担者がいて計画が漏れなかったのは不思議よ(?_?)
最後に部下が大佐をかばったのはてっきり監督の意向でそうしたのかと思ったら、実話だったとは……美しい男同士の友愛であ~るshine

それにしても「ドイツ人にもいいヤツはいたんよ(^^)」みたいな話をユダヤ人監督が作るというのはどういう意味があるのだろうか。年月が経って、ようやく「赦し」の気運が出てきたということか? それとも、全く別のウラの意図があるのだろうか?
いつか「日本人にもいいヤツがいた」という映画を作ってもらえるといいかなっとnote


主観点:7点
客観点:7点

【関連リンク】
《描きたいアレコレ・やや甘口》
確かに制服+アイパッチで1.5倍効果あり。

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コメント

第二次世界大戦中にナチ占領下に置かれ辛酸を嘗めたオランダでは、ドイツ許すまじの気運がいまだに残りっています。また、当時オランダ領だったインドネシアを枢軸国日本に蹂躙された怨念もことあるごとに強く感じられます。特に5月5日はこちらでの終戦記念日(開放記念日)なので、日本人とドイツ人にはとてもいたたまれません。
だから、スピルバーグの「太陽の王国」でも、いい日本人なんて幻だ、とか、イッセー尾形が昭和天皇を演じた映画なんてマスコミではぼろくそですね、なんであんなに美化するんだって。ヒロヒト=ヒットラーみたいに見られてますから。
被害者意識というのは、加害者にはその気持ちはわからないものですし、戦後60年以上たっても連綿と受け継がれていくんですね。

ところで、カリスちゃんとルトさまコラボの予定だそうですよ。

投稿: レイネ | 2009年4月16日 (木) 08時16分

な、なんですってえ~っ(!o!)

|カリスちゃんとルトさまコラボの予定だそうですよ。

父娘役ですか(火暴)
いやいや、冗談はさておき、ルトさんはまだテレンス・スタンプより年下なんですから頑張ってもらわニャ~~catですよね。

|日本人とドイツ人にはとてもいたたまれません。

そうなのですか……。やはり、ご当地情報でないとそこまでは分かりませんね。
そうすると、『ブラックブック』なんか相当に反発を起こしそうな内容だと思うんですが、国内ヒットしたんですよね。オドロキです。
日本では『ジョン・ラーベ』という一部で話題の映画が結局未公開になったとか。この点では、まだまだ両者は平行線で行きそうです。

投稿: さわやか革命 | 2009年4月17日 (金) 07時02分

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受信: 2009年4月17日 (金) 04時30分

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▼動機 この頃流行の実話物 ▼感想 「へぇ~」 ▼満足度 ★★★★☆☆☆ そこそこ ▼あらすじ 第二次世界大戦下のドイツ。戦地で左目を負傷した将校・シュタウフェンベルク大佐(トム・クルーズ)は、祖国の平和のためにヒトラー暗殺計画を思いつく。過去に40回以上の暗殺計画をくぐり抜けてきたヒトラー(デヴィッド・バンバー)とその護衛たちを前に、大佐たちの計画は成功できるのか。 ▼コメント 感想は「へぇ~」 それ以上のものもなければ、それ未満のものでもない。 この物語は実話。 ... [続きを読む]

受信: 2009年4月19日 (日) 17時11分

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