「PRELUDE & SUITE プレリュートと組曲」:地道なおフランス趣味の世界にひたる
バロック音楽のひととき
演奏:花岡和生、野入志津子、福沢宏
会場:大久保淀橋教会 小原記念チャペル
2009年4月7日
リコーダーの花岡氏を中心としたアンサンブルを聴きに行った。この三人で日本各地を演奏して回っていて、この日が最終日だったようだ。花岡氏はメンツを変えて、この時期に他にも演奏会を集中的に行っていたもよう。
会場は新大久保の駅を降りて逆方向のルーテル教会には何度も行っているが、淀橋教会は初めて。かなり立派な教会なのに驚く。会場は聖堂ではなくて講堂みたいな四角いホールで、収容人数はルーテル教会よりも少ない。残響はこちらの方が豊かのようだ。
演目はルイ14世時代に活躍した音楽家の曲を取り上げていた。リコーダー中心のアンサンブルではオトテール、フィリドール、デュパール。野入さんのリュート・ソロはクープラン&ゴーティエ、福沢氏のガンバではマラン・マレの演奏が間に挟まれた。
ルイ14世というと、絢爛豪華主義、華麗なるオペラ・バレ、派手好き~の殿様というイメージ先行だが、ここで演奏されたのはむしろ地味で繊細、抑制された美による曲であった。こういうのも愛好されたのね(*^^*)と感心。
最後のオトテールでのガンバとリコーダーの絡みがよかったです。
--と書いたところでナンではあるが、新年度の仕事が忙しく行きの電車では立ったまま寝てしまいそうになったりして個人的には甚だしく低調であった。
なので、前半のフィリドールでは巨大眠気虫に襲撃されタジタジ 教会の中なのに神様はやはり眠気虫のバッコをお許しになっているのであった。
やはり来年からは4月当初の鑑賞スケジュールは考えないとイカンのう(x_x)
すっかりおフランス王朝気分になって外に出たら、教会の門の所で若いモン数人焦ったようにウロウロしてて、大柄なアフリカ系の男性が看板の陰でうずくまり、さらに警備員らしき人が話しかけているシーンに出くわした。なんなんだ(?_?;
外界の新大久保モードにあっという間に引き戻されたのであったよ。
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コメント
ああーこれ行きたかったんです。3人とも好きなアーティストなものですから。何よりも野入さんのごんぶとリュートが聴きたかった!いかがでしたか?
魑魅魍魎大行進の新大久保的には教会の内部空間のほうが「外側」かもしれませんね(罰当たり?)
投稿: Sonnenfleck | 2009年4月20日 (月) 22時29分
「ごんぶと」ですか(^^; 会場の形のせいか(ステージからの奥行きよりも幅の方が広い感じ)私の位置からだと今一つ、野入さんがよく聞こえなかったんです。
確かに、会場の中と外では異世界のよう。しかし、他にもまだ教会やらお寺さんがあるし、町の成り立ちを知りたい所です。
投稿: さわやか革命 | 2009年4月21日 (火) 06時31分