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2009年5月 6日 (水)

ラ・フォル・ジュルネ バッハ祭り記録3日目

会場:東京国際フォーラム
2009年5月5日

いやはや、さすがに疲れてきました。一日めは絶好調だったが……。やはり、連チャンはキビシイですな(>_<)

*リチェルカール・コンソート
曲目:ラインケン+ブクステフーデ+バッハ+ゴルトベルク
「バッハと先輩・後輩」というサブタイトルでのプログラム。
ラインケンはバッハのオルガンを聴いて感激したというエピソード、ブクステフーデは嫁かず後家の娘をバッハに押しつけようとしたという策謀、弟子のゴルトベルクは曲名のみで有名--で、作品はほとんど知られていないという3人である。
この日はピエルロのガンバ、二人のヴァイオリンのうち一人がフランソワ・フェルナンデス(待ってましたのよ)、テオルボ(E・エグエス)、とチェンバロという布陣だった。
ラインケンはラ・レヴーズと同じ曲を演奏したが、もうちょっと「泣き」が入った感じだった。ブクステフーデ師匠のソナタはやっぱり一筋縄で行かぬ「変」さである。
そして、バッハBWV1023をガンバ+テオルボ+チェンバロで。ピエルロのガンバはさすが、ググッと求心力を持って聴衆を引きつける演奏だった。思わず喝采
ゴルトベルク作曲のソナタは明らかにプレ古典派な曲調で、それを一同は明快さをもって聞かせてくれた。
いや~、満足でしたよ(*^-^*) ただ、この編成でB7ホールはデカ過ぎ。音楽専用ホールならまだしも、単に遮蔽板で区切ってあるだけなんだもんなー。
今回の席は後ろの方だったんで、音の聞こえ方も弱いし、演奏者も遠く見える。私の周囲の女性客数人ははオペラグラスを使っていた。
私も持ってくれば良かった(火暴)

*バッハ・コレギウム・ジャパン
曲目:カンタータBWV78&30
最初はパスするつもりだったBCJ、結局カンタータ公演を取ってしまった。しかし、一日二回公演連チャンですか--ご苦労様です<(_ _)>
メンツは定期公演と同じで、コーラスもいつもの調子で落ち着いたもの。ソプラノはドロテー・ミールズから直前にレイチェル・ニコルズに変更となった。『ポッペア』公演が控えてるのね。これまたオツ!であります。
カウンターテナーの青木氏がソリストにクレジットされていて大丈夫かといささか不安だったが……健闘したとだけ言っておきます。
いつもと違ったのはただ一つ観客層。やっぱり、こういうフェスだと客層が若いですねえ~。普段のBCJ公演にも来てくれるといいなっと(^^;

*ピエール・アンタイ&ル・コンセール・フランセ
曲目:カンタータBWV93&33
楽器奏者の方には他のグループで見た顔もチラホラ、かけもちオツですう
歌手は四人のソリストが合唱を兼ねる形。いやもう、小人数で軽快な演奏に思えながらも感動のツボは外さず、アッパレ 歌手陣も安定して聴けた。
一日目のリチェルカール・コンソートもコーラス隊使ってなかったし、もうこのような軽量級が古楽系団体の主流かと思える。(そう言えば、クイケンの「ロ短調」の新盤も一声部一人だった) 下手すると、BCJも「中量級」に見えてしまうぐらいだ。モダン演奏は相変わらず重量級が続くだろうけど。

それとは別に問題だったのは、直前に曲目と順番変更があって、配布されてるペラ紙と違っていたこと(紙の方には178&93となっていた)。掲示は全く目立たないし--しかも、他の公演の掲示もそうだけど番号でしか書いてないから、これから自分の行く公演だかなんだかよく分からず見逃してしまう。
配布物とプログラムが違うんだから、事前に場内放送でアナウンスすればいいのにそれもなかった。
BCJの公演について書いてたブログの中には、ソプラノが変更になっていることを知らずにそのままミールズの名前を乗せてたのもあったぞ。
断固、抗議したい(*`ε´*)ノ☆

*ベルリン古楽アカデミー
曲目:管弦楽組曲2&4
第2番は前回の大編成と違って7人のみというこれまた「軽量級」演奏。4番は再び大編成に戻った。前回は前の方だったが、端っこだったので聞こえ方が違ったか? 今回は真ん中の席で、全体からドーッと来た。特にティンパニは耳にビシバシ来てロック・ドラムなみだ~(ちと大袈裟に書いております(^^;)
こうして見るとあの過激なノリは低音系の楽器が支えていると感じた。特にコントラバスの小柄な赤ら顔のオヂサン(血圧高そうです。余計な心配か)はガシガシ弾きまくってますなー。

*スキップ・センペ&カプリッチョ・ストラヴァガンテ
曲目:クープラン「スルタン妃」、テレマンのリコーダー組曲
発売時ずーっと「曲目未定」で「とにかく買っとけ」ノリでチケットを取ったもの。
スキップ・センペは録音でもあまり聴いてない鍵盤弾きだが、わ、若い……(-o-;)
しかし、さらに他のメンバーはもっと若いのであった。ビックリよ
今回の公演ではセンペはその若手たちを後ろから支える縁の下の力持ちに徹しているようだった。
「サルタンの妃」は元から大好きな曲で、生で聞けてシ・ア・ワ・セ(#^-^#) ただ、テレマンの方はどうも曲自体が好みにあわないせいか、終始引きつけられる所がなかった。残念である
若手メンバーはどうもかなりの二枚目っぽい……と思っていたら、こちらのブログを拝見すると相当なモンだったもよう。
しかし、私の席はホントに真横で、彼らが入場してくる姿も見えず、常に見えたのはセンペと二人のヴァイオリニストの背中だけであった……(T^T)クーッ なんてこったいこれで同じ金額の席とは信じられねえ~。
これも断固、抗議する(`´メ)

それにしてもB5ホールの配置は納得できない。長方形の部屋の長辺にステージが設けてあるのだ。それを取り囲むように椅子が置いてあるんだけどね。


さて、ここまで読んで当日のスケジュール表を持っている方の何人かは疑問に思ったであろう。
「ありゃ、BCJとル・コンセール・フランセ、それからベルリン古楽アカデミーとカプリッチョ・ストラヴァガンテの終演時間と開演時間の時間差ゼロだぞ(?_?)」
その通り、最初のフレンズ先行予約発売時のサイトのトラブルによって当初の購入計画が大幅に崩れたため、5日にしわ寄せが来た上に後から「これも聴いてみてぇ~」と欲を出したために、ふと気づいたら時間差ゼロが二回も。さらにル・コンセール・フランセとベルリン古楽アカデミー間も15分しかなかったのである。
かように綱渡り的鑑賞であったが、結果はBCJを曲間に退場したのと、エスカレーター走りまくったおかげであとはバッチリ完全聞けましたよ(^o^)b さすがっ(←無意味な自画自賛である(・_*)\バキッ)
だけど、この日はドタバタしてて肝心の音楽への集中力はかなり落ちていた。反省です。これだったら、昼間にスタッフに「もう、チケットはないの?」と尋ねて驚いてた年輩のおとーさんに、せめてBCJのチケットをあげれば良かった_| ̄|○

ごめんなさい、バッハ先生、こんなことはもうやりません 許して~(>O<)

090506_3

その他
○途中で雨が降ってきた。全部聞き終わった頃には結構な降りだった。中庭からは人が消えてみんな地下の展示ホールへ--。くやしかったのは屋台をやってた人たちか。「おのれ~、あと6時間、いや3時間ずれてくれれば(~_~メ)」と思ったに違いない。それまでは行列が出来るほどだったのに閑散としていた。

○松屋でやってるゾーヴァ展に行きたかったが、体力の限界で断念。どのみち激混み状態だろうし。

↑雨の降り始めの頃。この時はまだよかった。

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コメント

リンク、ありがとうございます。
イヤ、本当にかっこよかった!写真でみるとカワイイ感じですが生だとカッコイイ!!
沢山行かれたのですね!イイナー。
確かに座席は完売となっているのにかなり空いていましたよね?以前の祭りで他のアーティストが聴きに来ているのを見たことがあったのでその為に少し空けているのかな?とも思いましたが、それにしては空きすぎているような・・?
来年は私も微妙です。詳細が発表にならないと分かりませんけど・・

投稿: アルチーナ | 2009年5月 7日 (木) 11時40分

東京近辺の古楽系の音楽祭はほとんど休止状態になってしまったので、「今行かねば二度目はないっ」という根性で連チャン出動となりました(^-^;

ラ・ヴェネクシアーナの二日目は「完売」の割には空席あり過ぎでした。
開演直前にスタッフが空席をメモして確認していたので、もしかしたらそういう座席に案内するのかも。……でも、チケット持ってる人が中途入場してきたら困りますね(?_?;
謎であります。

投稿: さわやか革命 | 2009年5月 8日 (金) 22時24分

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