「ミサ イン・イッロ・テンポレ」:久方振りにコーフンす
声楽アンサンブル「ラ・フォンテヴェルデ」第9回定期演奏会
会場:日本福音ルーテル東京教会
2009年4月28日
鈴木(弟ヨメ)美登里がリーダーのアンサンブルによるモンテヴェルディ・プログラムである。前半は「第二の作法」なる新しい様式で作曲された宗教曲の小品で「倫理的宗教的な森」などから。
後半はルネサンス以来の古い様式で書かれた6声のミサ曲だ。
鈴木女史が書いた解説に、当時モンテヴェルディが「第二の作法」を批判されたという有名なエピソードが出てくるが、その頃もやっぱり口うるさい批評家やクラヲタがいたのかねえ。時と所が変っても同じということか(^レ^;)
メンツは星川美保子、上杉清仁、櫻田亮、谷口洋介、浦野智行、小笠原美敬に鍵盤が上尾直毅、というお馴染みの面々である。男性は全員揃って上着の下に黒シャツを着ていた。
前半は二重唱、独唱など様々な編成で歌われた。特に「めでたし元后」の第1曲め櫻田氏のテノール独唱は「いよっ千両役者」ならぬ「千両歌手 \(^o^)/」と声をかけたくなるほどにお見事であった
続いて第2曲目のソプラノ二重唱は曲の途中で休止する部分が、あたかも教会の長いエコー効果を計算して作曲したかのような印象だった。もっと大きな聖堂だったら効果満点だったかも。
「十字架にかけられ」は男声4人によるオルガンも入らない完全無伴奏の曲。これまたお見事なアンサンブルだった。
ここら辺は本当に久し振りにエキサイティングな演奏を聴かせてもらった。思わずドキドキしてしまいました(;^_^A
前半は全員での「私は主に感謝します」という大変に技巧的な印象の曲で終わった。
さて、後半はゴンベールのモテットを元にしたというミサ曲。こちらはキレイ過ぎなところがちと先行して、あまり引きつけられるところがなかったのが残念無念である。
途中で、長いクレドの前後に上尾氏のオルガン独奏が2曲入った。特にフレスコバルディが聞き応えがあった。
会場は満員御礼で、しかもやたらとオバサマが多かった(個々の歌手のファンか?)。後ろにパイプ椅子が並べられ、さらに立ち見も出たもよう。
しかし、ギュウ詰めに座ってる場所は長椅子に5人座ってたのに、私が座ってた椅子は3人しかいなかった。こういうのはスタッフがちゃんと会場見て回って仕切らないとダメなんじゃないかね
でも、このメンツだったらハクジュ・ホールあたりでやっても充分客が入ると思うけど……(?_?;
思えば、往年の小劇場の仕切りは強力だった。「はい、皆さん一斉に右に一つズレてください。せぇ~の!じゃ次は一つ前に」なんて、もうこれ以上は身動きできねえ~というぐらい。まあ、観客が若いから出来たことか。
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コメント
小劇場のその客仕切りを昔やってましたよワタシ^^;
暗い過去です(笑)
大バッハの頃は様式が古くて批判されたとも聞きますし、いちいちうるさいですよねえ。。(>蔵雄他)
投稿: manimani | 2009年5月 2日 (土) 22時22分
|小劇場のその客仕切りを昔やってましたよ
おお、それはご苦労様でしたm(_ _)m
クラヲタのウン百年の歴史を考えれば、昨今のアニヲタ、SFヲタなどはヒヨッコも同然。「百年早い!すっこんどれい」という感じですかね![](http://emojies.cocolog-nifty.com/emoticon/annoy.gif)
投稿: さわやか革命 | 2009年5月 3日 (日) 10時09分