「天使と悪魔」:日本ではあの教授に対抗して欲しい
前作『ダ・ヴィンチ・コード』は詰まらなかったということしか覚えていない。いや、詰まらないというよりは、そんなに苦労するよりは素直に犯人の名前書き残せば(^^?などと思った記憶がある。
そもそも自分が感想を書いたかどうかさえ忘れていたのだがちゃんと書いていたのだねえ(感動です(^^;)。さらに、その年の栄光ある「ちゃぶ台ひっくり返し賞」にも選んでいたのだった。年取ると自分のしたこともスッカリ忘れちゃうもんなのだ★(>_<)★アイタタタ
さて、その続編が前作よりは面白いというウワサなので、ご近所のシネコンの割引券を使って見てきた。映画では「続編」だが、原作ではこちらが第1作目だとのこと。
なるほど、こちらではタイムリミットがあってヴァチカンやローマ市内を主人公たちがドタドタと駆け回らなければならないのは納得できる。もっともそのために、『24』みたいだという意見が出るのも仕方ない。
で、忙しいのなんのって、折角の名所旧跡もあーっという間もなく通り過ぎてっちゃう。勿体なや。
おまけに「お、なかなかカコエエじゃん(^Q^;)デヘデヘデヘ」と思った俳優さんに限って早々に退場しちゃってこれまた残念。
あんまり忙しいので原作にはあるらしい科学と宗教の問題なぞどこかにふっ飛んで、ただ「テロリストが~あと一時間だっ(>O<)」という騒ぎに終始してしまうのであった。
まあ、見ている間はあまり考えずに楽しめた。ただ、見終って少し経つと犯人は作戦変更しなければ何をするつもりだったのか?とか、究極の目的は?とか肝心のところがよく分からんのであった。
どうでもいいことであるが、法王庁地下の収蔵庫の耐震性にはかなり問題あるようだ。イタリアって地震国じゃなかったっけ(^^? あんなんで倒れるようじゃ、貴重な所蔵品は壊滅的状態になるのは間違いなしっ
スイス衛兵隊(だったか?)の隊長はどっかで見たことあると思ったら、なんと『宮廷画家ゴヤは見た』のステラン・スカルスガルドであった。恰幅良くなってて悪役顔のふてぶてしい感じになってたので気づかなかった(x_x) さすが役者であります。
アーミン・ミューラー=スタールはもったいない使いかた。ま、ご本人にはこづかい稼ぎという所でしょうか。
肝心の主人公はやはり話がせわし過ぎて、キャラクター的にパッとせず。というか、どんな人物がやっても構わないみたいだ。トム・ハンクスも適役とは思えん。
日本では星野之宣の宗像教授みたいな個性あり過ぎなキャラがいるので、是非ヴィジュアルを原作に忠実にして、対抗して映画化して欲しい。もっとも、内容的にはかなりヤバイかな(^^;)
TV放映されたドキュメンタリー映画『ジーザス・キャンプ』を見ると、宗教と科学問題で一番ヤバいのは米国自身だろう。こちらにもガリレオの名が登場するが、それは「科学より信仰を取った(悔い改めて自説を引っ込めた)ガリレオは偉い」みたいな文脈だったぞ。
もしかして、『悪魔と天使』の真のメッセージは自国向けですかい?
主観点:6点
客観点:7点
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