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2009年7月 8日 (水)

「A.コレッリ、ヴァイオリン・ソナタ」:当時のトリオを再現

090708a
演奏:アンサンブル・アッラ・モデルナ
会場:近江楽堂
2009年7月1日

三原朋絵(ヴァイオリン)、佐藤亜紀子(テオルボ)、そして「スパラの父」またの名を「スパラの貴公子バディ様」ことディミトリー・バディアロフ(スパラ)によるコレッリの演奏会である。
この楽器の組合わせで、当時コレッリ自身が演奏したという記録が残っているとのことだ。

プログラム前半はいわゆる教会ソナタ、後半が室内ソナタでラストは「ラ・フォリア」であった。
途中にバディアロフ氏から「バロック」についてや、言葉(というか言語)と音楽についてのトークが入った。国によって言葉のリズムが違うそうである(実演付き)。それから、弦楽器に使われている「コマ」は西洋では「橋」と呼ばれていて、それは左(神の領域)と右(人間の領域)を繋ぐ役割を果たしているのだという話も興味深かった。

演奏は三原女史のヴァイオリンが、わりとタメを効かせて弾くタイプなせいか、全体的に重たく聞こえたのが不思議。この編成だと軽く聞こえると思うんだが(?_?)
この三種の楽器の組合わせは音量的にヴァイオリンをかき消してしまう心配がないということだが、逆にテオルボの音が埋もれてしまってリズム系アクセントがどうも今一つパンチなく感じられた。一般にCDならばテオルボも強力に聞こえるように録音しているからいいのだが、実演ではなかなか難しい。LFJの時に見た(聴いた)エウローパ・ガランテのテオルボ並にジャカジャカ弾きまくらないと難しいかも。

でも、まあコレッリのソナタは録音は山ほど出ているが、生ではなかなかまとめて聴く機会がないのでそういう点ではよかった。
アンコールはやはりソナタを弾き始めたはずが、なぜかお馴染みの誕生日を祝う曲に変化……なんとこの日はバディ様の誕生日なのであった

客席は6割以上が中高年の男性で、女性は若い人も結構いた(あ、あとバディ様の親類筋?の方々も)。先日のアムステルダム・ルッキ・スターダスト・カルテットのコンサートとは正反対である。この違いはなぜよ?

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←アンケート出したら貰えました。

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