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2009年8月 2日 (日)

「リンカーン弁護士」上・下:弱きを助けず強きから儲ける

090802
著者:マイクル・コナリー
講談社文庫2009年

最初タイトルを見ててっきり「リンカーン」という名の弁護士の話かと思ったら、そうじゃなかった(^^ゞ
事務所を持たず、高級車リンカーンを走らせて広いロサンジェルス郡各地の裁判所を回って稼ぐ弁護士のことを言うらしい。

主人公はそういう刑事弁護士の一人だが、依頼人が金持ちで、しかも検察側の求刑が高かったりすると「こりゃ、儲かるぜいdollar」と喜んじゃうようなヤツなんである。

法廷系ミステリーとしては文句なく面白い。重箱の隅をつつくような複雑な法律、司法取引、検察との情報の探り合い、陪審員が証言を聞いてて退屈しないようにsign01工夫するところ(内容が単なる事実認定だと退屈らしい)……などなど。主人公が過去に扱った事件との絡みの浮上具合も巧みである。

ただ、問題は主人公がいい人過ぎるんだよねえ(x_x) 弁護士としてはモラルのない奴として指弾されるかも知れないが、元ヨメ二人とは仲よくやってるし、信頼できる友人はいるし。いい奴じゃあないですかっok
そこんとこが詰まんな~い。

あと、終盤で暴走族--ぢゃなかった珍走団のあんちゃんに頼み事をした件が放りっぱなしになってるのが気になった。
これが『終決者たち』より米国で評価が上だったなんて信じられねえ(^_^メ)

さて、本作はマシュー・マコノヒー主演で映画化されるとのこと。ちょっと軽薄そうなイメージが合っていると思えなくもないが、監督の名が出て来ないところはかなり不安であるなdash


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受信: 2009年8月 4日 (火) 18時39分

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