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2009年8月22日 (土)

「湖のほとりで」:静かな湖畔の森のかげから、もう逮捕しちゃったらいかがとカッコーが鳴く

090822
監督:アンドレア・モライヨーリ
出演:トニ・セルヴィッロ
イタリア2007年

田舎の村の水辺で美しい娘の死体が発見!--となれば、すぐに思い浮かべるのは『ツイン・ピークス』だろう。
しかしながら、「イタリア・アカデミー賞史上最多10部門受賞crown」などと宣伝されているからには、極めて真面目な作品である。あの『ツイン・ピークス』のような人をおちょくったようなウサン臭さは当然ないのであった。

冒頭、小学生の少女が行方不明--すわ事件かdangerと観客に思わせといて、別の死体発見、そして事件へとつながる手際は見事だ。
湖畔に横たわるキレイなねーちゃんは死体であっても美しくてshine絵になる。これがブヨブヨしたオバハンじゃあ、観客全員「見たくねえ~(>_<)」と目を背けるだろう。

その事件発覚によって、引き出される過去のトラブルそして秘密……少女が悩んでいた重要な事実をその父親が知らないことが分かった時に、やはり若い娘を持つ刑事は自分は大丈夫かと不安になったりする。
そういうモヤモヤした人間関係の中で、ほとんどの登場人物は傷つき、罪の意識を背負っていて、少女殺害の罪をかぶりたがっているようにも見えてしまう。

そして、モヤモヤしたまま遂に犯人が逮捕されるが、本当にそいつがやったのかは見ててよくわからない。
どうせだったら、唯一無罪を明確に主張している最初の容疑者を、日本警察お得意の長期拘留して虚偽自白を引き出して罪をかぶせてやればスッキリ \(^o^)/するのにと思ったぐらいだ。それぐらいに判然としないのである。

風景は極めて美しく撮られている。一方、音楽はちょっとうるさく感じた。上映時間は95分とのことだが、すご~く長く感じて先日観た『バーダー・マインホフ』(150分)と同じぐらいに感じてしまったよ(+_+)

なお、館内はシニア料金で入っているとおぼしき中高年で満員御礼(平日の昼間なのに)、確かに主人公の刑事の年齢もそのぐらいで内容的にもこの世代にピッタリなようだ。
映画もこれからは若い者向けと、シニア向けの両極端に分かれて行くのかも知れない。でも、その中間層は何を観たらいいんかね(?_?;


美しい死体度:9点
謎解き度:4点

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