寺神戸亮&レ・ボレアード オール・ヴィヴァルディ・プログラム:人数は少なくとも最強
寺神戸氏率いるレ・ボレアードが「四季」をやるというので久々に紀尾井ホールへ足を運ぶ。周辺のビルや飲食店が結構様変わりしているのに驚いた。
このグループでの「四季」は北とぴあ音楽祭の時に聴いたことがあるが、編成がその時より小さくなったかなーという感じ。ヴァイオリン3、ヴィオラ、チェロならぬスパッラ、コントラバス、鍵盤がそれぞれ1という陣容で、以前聴いたラ・プティット・バンドとはコントラバスを除けば変らないぐらいの少なさだ。
最初はスパッラを聴いたことのない人のために、寺神戸&スパッラの貴公子ことD・バディアロフのペアによる二つのチェロのための協奏曲が演奏された。楽器の特質上か、ゆっくりした第二楽章が渋い響きで哀愁味あり。
続いて有田正広がゲスト出演でフルート協奏曲「五色ひわ」をやった。またも有田先生はピヨピ~ヨとひわを鳴かせてくれた。この後に「春」と「夏」が演奏されて鳥の鳴き声を模した部分が「五色ひわ」と相似であるのを印象づけていた。
第二部も同じように「夜」と「秋」「冬」の組合わせだった。ここでは、出た~ッ酔っ払いステップで寺神戸氏弾きまくり。ただ、演奏はともかくステップではレッド・プリーストに若干負けていたもようなので、今後の精進をさらに望みたい(^=^;
こうした小編成で聴いてみると、思いのほかヴァイオリンとチェロのかけ合い的な部分が目に(耳に)ついた。クイケン親爺の時はいささかヌルイ印象のスパッラだったが、バディ様だと寺神戸氏と丁々発止のかけ合いに聞こえた。
それにしても、「四季」は色んな演奏が山ほど出ているが、久々に手に汗握って聴いた緊張感ある「四季」で満足を感じた。思わず「いよっ、寺神戸!」とかけ声をかけたくなるぐらい。
問題は、ああそれなのに空席がかなりあったのは何故なのよ(?_?; モッタイナーイ
アンコールは有田先生再登場で別のフルート協奏曲を演奏であった。
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