« 「キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語」:貢献者か収奪者か? | トップページ | 「3時10分、決断のとき」:とーちゃんはつらいよ »

2009年9月 6日 (日)

「フランス・バロック宗教音楽の夕べ」:気分(だけ)は王侯貴族風

090906
第3回コンセール・スピリチュエル
演奏:花井哲郎&合唱団フォンス・フローリス+コントラポント
会場:杉並公会堂大ホール
2008年8月28日

フォンス・フローリスは花井哲郎が指導している幾つかの合唱団やアンサンブルの合同グループである。合唱だけでも五十人以上の大所帯で、おフランス・バロックの演奏会を定期で行っている。
過去の2回の演奏会の感想はこちらこちら

今回はリュリとその後輩ド・ラランドのモテットを2曲ずつというプログラム。
独唱者には花井尚美、上杉清仁、春日保人など。楽器隊の方は、ヴァイオリンは小野萬理、大西律子が中心で(先日聴いた小林瑞葉もいた)、通奏低音は西澤央子(チェロ)、金子浩(テオルボ、会場が大きいせいか最前列の中心に位置)など。

前半のリュリのクラン・モテ「ミゼレーレ」はバリトン、バスの二重唱にヴァイオリンの二重唱が重なるところが印象的
後半は同じくリュリで合唱なし、女声6人と通底のみという小編成の「サルヴェ・レジーナ」は特に後半部が美しくてウットリよ(*^^*) ラストはド・ラランドの大曲「テ・デウム」。テインパニ、トランペットも入って壮麗であった。
ルイ14世の宮廷生活を髣髴とさせてくれました。

一つだけ文句を言えば、会場は立派でデカい公共ホールだが音楽向きではないように聞こえたのは残念無念よ。
とはいえ昨今は小規模編成が多く、純粋古楽仕様でこれほどの大合唱を聴けるというのは滅多にない機会なので、これからも続けて聞かせて下せえ

| |

« 「キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語」:貢献者か収奪者か? | トップページ | 「3時10分、決断のとき」:とーちゃんはつらいよ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「フランス・バロック宗教音楽の夕べ」:気分(だけ)は王侯貴族風:

« 「キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語」:貢献者か収奪者か? | トップページ | 「3時10分、決断のとき」:とーちゃんはつらいよ »