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2009年9月23日 (水)

「ローレンス・カミングズ チェンバロ・リサイタル」:チェンバリストだって○○っちゃうんです

090923
演奏:ローレンス・スミングズ、林美枝
会場:近江楽堂
2009年9月17日

23日のオペラ『オットーネ』の指揮のために来日したL・カミングズのチェンバロ公演を行なった。
共演は弟子の林美枝という人。忘れてましたが、ラ・スフェラ・ムジカーレで鍵盤担当してたのですな。

カミングズは柔和なイギリス紳士という外見。頭はかな~り光っているが、実際は結構若いかも。メモを見ながら日本語で挨拶して演奏開始。どの曲でも椅子に座るといきなり間髪置かず弾き始めちゃって、こういうのは珍しいような気が(^^?
先日のファンハウヴェのリコーダー三本ライヴの時は同じ会場でちょっと響き過ぎるように聞こえたが、チェンバロだとちょうどいい響き……気持ちいい~でやんす(*^^*)

冒頭ルイ・クープランで、次がフランソワ--こちらは弟子との二重奏。ヘンデルの組曲を間に休憩を挟んで2曲、そしてバッハの「2台のチェンバロのための協奏曲」という構成。
彼の演奏の特徴は、技術面については分かりませぬが、奇をてらわず滑らかに整った感触だろうか。

ルイ・クープランの曲はラストのパッサカリアが壮麗な感じで聞き惚れる。一方で、ヘンデルは正直「も、もしかして私はヘンデルの鍵盤曲は苦手かも……」なんて思ってしまった。
バッハは二人が交互に引きかわす形が連続し、勢いあるキビキビした演奏に最後は客席からため息がもれたほど。
私はチェンバロの二重奏は多分生で初めて聴いたので、最後に鍵盤から手を離すのもちゃんと二人同時に合わせて、というのは知らなかった。響きがキレイに揃ってエンドとなるわけですな。

アンコールの1曲めはまたおフランスに戻ってG・ルルー。その前のバッハとは全然違って華やかな曲調に大きな違いを感じる。
2曲めは、カミングズがパーセルの曲をやります、と言って椅子に座った--途端にすぐ立ち上がって向かい側の林美枝の横まで歩いていき、彼女の演奏をバックにやおら歌い始めたのであった(^o^; 声はさわやかなテノール、といった感じですかな。しかも、歌いながらついでに譜めくりまでしちゃう甲斐甲斐しさ。客から拍手喝采を受けたのは言うまでもない。


さて、これで3連チャン+(一日置いて)2連チャンというドトーのコンサート鑑賞日程は終わった。さすがに疲れたけど、どれも満足できたのでよかった

【関連リンク】
《アリスの音楽館》

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