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2009年10月10日 (土)

バッハ・コレギウム・ジャパン第86回定期演奏会:天使がトランペット吹けば竜も退散

0901010
ライプツィヒ時代1726年のカンタータ4
会場:東京オペラシティ コンサートホール
2009年10月6日

今回の特色は独唱陣がロビン・ブレイズ、ゲルト・テュルク、ペーター・コーイとお馴染みの顔ぶれにソプラノがハナ・ブラシコヴァであることと、トランペットが島田氏に代わってギィ・フェルベだというところか。

1曲目のBWV45はなんだかどの独唱パートも難しそうに聞こえた。5番のアルトのアリアではトラヴェルソの菅きよみが登場。ロビン君はその後のレチもよかったです。
ハナ女史は2曲目BWV17の若松&高田ペアのヴァイオリン二重奏と共に歌うアリアが目立っていた。

後半のBWV102では、がっちりした二等辺三角形の左辺にロビン君、右辺に三宮正満のオーボエと来て、底辺をチェロの鈴木(弟)が支えるという印象で揺るぎない美しさを感じさせた。
5番のテノール・アリアは、独奏楽器をトラヴェルソとピッコロ・ヴァイオリンのどちらにするか議論がある曲らしい(パンフに長い解説論文あり)。結局、先にやった神戸ではトラヴェルソを使い、この日は若松女史がピッコロ・ヴァイオリンで演奏し、CDでは双方のヴァージョンを録音したということでよろしいんでしょうかな?

最後のBWV19は、トランペットにティンパニも入ってトリにふさわしい壮麗な曲。天使ミカエルが竜と戦うのを歌う冒頭合唱が特に素晴らしかった。
5番のアリアではコラールを奏でる天使のトランペットが独唱に絡むという形で、先程の102のアリアを三角形に例えたけど、こちらは聞いていて弦楽アンサンブルの海にテュルク氏のテノールとトランペット・ソロがプカプカとたゆたっているような気分になった。

この日は珍しくアンコールあって最終のコラールがもう一度演奏された。

全体的には独唱陣がみんなよかった(特にロビン君とコーイ氏)と思ったが、他の感想を見ると「調子が悪かった」と書いてる人もいた。
シロートの私にはそこんところは今イチ分かりませ~ん(^^ゞと言ってごまかそう。

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