「レクチャー・コンサート~古楽への扉2」:扉は開いたか?
北とぴあ国際音楽祭2009プレ・イベント
会場:北とぴあ さくらホール
2009年10月24日
北とぴあ音楽祭の無料レクチャー・コンサートは今年で2回目。今回も往復葉書で応募するようになっていた。昨年はレクチャー講師は寺神戸亮が担当で、演奏の合間に話していたが、今年は二部仕立てで前半にパーセルについて有村祐輔が講演し、後半を演奏専門に回すという構成であった。
私の側に座ってた中年女性達はクラシックのコンサートにはよく行ってるようだったが、「パーセルという名前を聞いたのは初めて」などと喋っていた。うーん(  ̄~ ̄;)パーセルの知名度とはそんなもんですか--。
しかし、聴衆がそんなにもかかわらず有村先生のレクチャーは一般市民向けとは言いがたいものだった。そもそも訥弁な感じであまり聞きやすい喋り方ではないし、内容もマニアや音楽学校の生徒さん向けみたいで、基礎知識が必要だろう。
だって、いきなりカストラートとか言っても知らん人は知らないだろうし…… 巨大モニターをステージ上に出してあったが、年譜と肖像画を写しただけであまり有効活用されているとは思えなかった。まあ、紙に印刷して配るよりは安くてエコだろうけどさ
というわけで、前半は会場を眠気虫がバッコしていたのであった。終わった後は「大学の講義じゃないんだからさあ~」などと喋っている人もあり。
せっかく、区民の金を使っているんだからもう少し何とかしていただきたい。
あ、私σ(^-^;)は区民じゃないから偉そうなこと言えませんけどね。
後半は寺神戸氏をリーダーとする5人のアンサンブルとソプラノの名倉亜矢子が登場。パーセルの代表曲と「妖精の女王」から数曲を演奏した。寺神戸氏もマイクをとって楽器の説明や曲の内容などを説明。
名倉女史はジョングルール・ボン・ミュジシャンのこの公演に参加していたと記憶している。
大変きれいなソプラノであったが今イチ表情に乏しいように感じられた。パーセルをここで初めて聴いた人は、彼の音楽は美しいけれどいささか感興に乏しいものと思ったかも知れない。
チェンバロの上尾直毅は去年同様バロックギターも兼任、武澤秀平もチェロとガンバを取っかえひっかえして弾いていた。楽器陣には文句な~し。
でも、やはり小編成でこの会場ではいささか大き過ぎ。昔はステージ上に衝立を立ててたけど、そういう工夫が必要かも(\_\;
と、色々書いてしまったが、東京の音楽祭は幾つか中止になり、全国的にも古楽音楽祭が減って来ているのでこれからも引き続きよろしくお願いしまーすm(_ _)m
ところで、チラシの中にあったロベルタ・マメリ&波多野睦美の「ミサ曲ロ短調」とは…… こ、これはなんだΣ( ̄□ ̄ll) ガーン
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