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2009年11月 8日 (日)

「名器で聴くマエストロ・シリーズ 4 弦の道」:戦後日本の音楽教育を憂う

0901108
北とぴあ国際音楽祭2009
さまざまな弦楽器で音楽史をたどる
演奏:つのだたかし+波多野睦美
会場:北とぴあ つつじホール
2009年11月3日

うっかり電車を乗り過ごしてしまい(なぜか赤羽と勘違いしてしまった(^^ゞ)時間ギリギリに着くと、ステージの上にはさまざまなリュートやらギターやら撥弦楽器でいっぱい……と、そこへつのだたかしが登場してルネサンス・リュートを弾き始めた。
曲目はフェラボスコやダウランドなど。

その後はトークもまじえて、各地・各時代の楽器を演奏。曲をちゃんと弾いたのは、ウード、ビウエラ、バロック・ギターだったが、他にもテオルボ、トルコのラウタや名前忘れたけど二本しか弦のない小型のヤツとか、後ろがアルマジロの背中になっている(文字通り、ホンモノのアルマジロをくっつけてあるそうだ(!o!)入手してすぐは毛がフサフサ生えていたそうな)ペルーのチャランガ--などを踊りながらちょこっと弾いて見せてくれた。
アルマジロのくだりでは会場は「へえ~~(-o-;)」状態。例によってつのだ氏のお話はユーモアあふれて面白かった。でも、色んな楽器を持って来て弾いて回るのは大変だった様子だ(^^;

曲については、ワタクシ的にはウードによる「薔薇の中の薔薇」が一番よかった。普段あまりイスラム系の音楽にふれてないせいか、新鮮でした。
様々な楽器の中でも一番音量がキビシかったのはリュートで、会場は400人ぐらいの中ホールだったが、物足りなかった。リュートの適正人数はせいぜい100人あたりだろうか。

後半は、つのだ氏愛用の19世紀ギターとゲスト波多野睦美による歌曲編。モーツァルト、シューベルトなどお馴染みの作品と、スペイン出身のソルという作曲家の恋の歌が歌われた。
だが……だが、である。やはり好きな歌手が歌っても守備範囲外の作品はダメだった 聴いてても、集中力に欠けてしまったのはどうしようもない事実なのであ~る(><)

とはいえ、アンコールのそれこそお馴染みシューベルトの「野ばら」はビックリよ
波多野さんの解説によると内容はかなーりいかがわしい歌(~_~;) 歌の中の「わらべ」とは原語だと子どもではなくて思春期の若者を指すとのこと。
で、波多野さんの歌い方もなんか艶笑的でいたずらっぽい小唄みたいな感じ。こ、こんないやらし~い歌が音楽の教科書に載っているとは……日本の戦後教育はどうなっているのでありましょうか(`´メ)
きっと日●組の陰謀かテロリストの破壊工作に違いないぞっとヾ(^^)ゝヾ(^^)ゝ

舞台上には望月通陽の織物が飾られ、殺風景なホールを一変させていた。模様替えをして後半の幕が開いた時は思わず会場から「きれい~(*^^*)」というため息が出たほど。

今年の北とぴあ音楽祭は都合により、この公演で私はラストとなってしまった。
また来年もよろしくお願いしますm(__)mペコリン


【関連リンク】
ある意味対照的な(?)感想です。
《クラシックギター歳時記》
《アリスの音楽館》

《チェンバロ漫遊日記》
「北とぴあ音楽祭での大規模なバロックオペラは今年で最後かも・・・」
えええーっ(!o!)なんだって~~~っ

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