「バロック de クリスマス」:上野の聖夜に吹くは○息
演奏:クラシカル・プレイヤーズ東京
会場:東京文化会館小ホール
2009年12月22日
有田正広主宰のクラシカル・プレイヤーズ東京は、個々のメンバーはおなじみの人が多いが今まで聞いたことはない。なぜなら、プログラムがもっぱら古典派以降だからだ。
ただ、今回はクリスマス特別編成(^^?ということもあってかバロック中心なんで聞きに行ってみた。客層は普段のバロック系とは打って変わって、若いカップルも多い。
曲ごとに有田先生ともう一人奏者(大抵は第1ヴァイオリンの戸田薫)が出てきて、曲の解説もしてくれた。チラシではバッハ先生とヴィヴァルディ先生という大家と同じ--いやさらにより広いスペースを取って、有田先生も写真が載っていたのでてっきりトラヴェルソを吹きまくるのかと思ってたら、そんなことはなくほとんどナビゲーター役に徹していた。
その話の中で、戸田女史とパウル・エレラ(BCJでもおなじみ)がご夫婦だと知ってビックリ(!o!) 職場結婚が結構多いギョーカイなんですなあ。
その戸田さんが1曲目のビーバーの「戦争」を解説で、第二楽章のアレグロが「ストラヴィンスキーみたい」と形容したんで、聴いて思わず「ナルホド」と笑ってしまった。それ以外にも弦を叩いたりする場面があって、見てるだけでも面白かった。
その後はコレッリの「クリスマス・コンチェルト」、「四季」より「冬」(エレラ氏が独奏)と、いかにも季節にふさわしい曲が続いた。「冬は」最近定番となった過激系の演奏だった。
後半は三宮正満が登場して、バッハ先生のチェンバロ協奏曲から三宮氏が復元・編曲した「オーボエ・ダ・モーレ協奏曲」で活気づく。前半は音がパンチ無く小さく聞こえたんだけど、こちらの耳が慣れたせいかはたまた三宮氏のせいかは不明。
その後は戸田&エレラ夫婦共演で「2つのヴァイオリンのための協奏曲」。
ラストはテレマン。ステージ前方に戸田女史+有田先生+チェロの山本徹が出て「ターフェルムジーク」からの協奏曲をやった。
アンコールは三宮氏も加わってやはりテレマンでしめくくった。
内容がギッシリと充実してたので、終了がなんと隣りの大ホールの「メサイア」の終わりと完全に重なってしまったほど。あ、もちろん、向こうの方が30分早く開演だったですが
後半はあまり季節性はなかったけれど、いかにもクリスマス特製プログラムといった感じで楽しかったです(^^)
……と言いたいところなのだが、実は隣に座ったオヤヂの鼻息がうるさくて気になってマイッタ(@_@) これが、ロック・コンサートや大編成のオーケストラなら関係ないが、古楽器小編成ではウルサイのである。それに文化会館はどうもステージの音が遠く聞こえるんだよねえ。
しかもそのオヤヂ、通路側に座ってる私の方に手すりを越えて、身体を倒して領海侵犯してくるのだ、ムキーッ(*`ε´*)ノ☆
あんたの鼻息聞くためにチケット買ったんぢゃねえぞ チケット代一割払えっ!
今度から空いてる方の座席と変えてもらおう(+_+)トホホ
てなわけで、集中力を甚だしく欠いたコンサートでもあった。
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