アンサンブル・リクレアツィオン・ダルカディア:歌がなくともヘンデル節炸裂
ヘンデル-ドラマトゥルギーの魔術師
会場:近江楽堂
2009年12月15日
まだまだ続くヘンデル・イヤー
4人組のリクレアツィオン・ダルカディアは過去に、今はなき目白バロック祭りやヘンデル・フェスティヴァル・ジャパンに参加した時に聞いてきたが(感想はこちらとかこちら、これもですな)、メンバーの二人が二年間(?)海外にいたということで、4人揃った演奏は久し振りとなった。
ヘンデル・イヤーというとどうしても声楽作品や大編成のものが多く演奏されてしまいがち。だが今回のプログラムは嬉しいことにトリオ・ソナタである。ロンドン・バロックの録音で長いこと愛聴してたが、過去の自作(オペラの序曲など)からの転用なども多いということで、親しみやすい作品だ。
冒頭の作品5からの曲は舞曲中心だからか、なんとなくゴツゴツした感触の演奏で意外だった。渡邊孝の短いチェンバロのフーガを挟んで、次のシンフォニアは頑固に反復するチェロ(懸田貴嗣)にヴァイオリン2本(松永綾子&山口幸恵)が抒情的かつしなやかに絡んで、この日ベストな出来。
続いて、ロンドンでヘンデルの対抗馬として招かれたポルポラの曲も演奏された。
後半では作品2からのトリオ・ソナタを中心にして、ヘンデル先生が『リナルド』のアリアで即興演奏したのを基にしたW・バベルの編曲によるチェンバロ・ソロもあり。
4人の息の合った絶妙にして生き生きとした演奏を、息づかいも感じられるようなごく間近で見られて(聞けて)よかったです(*^-^*)
ヘンデルに限ったことではないけど、やっぱりトリオ・ソナタという形式自体好きなんである
これからの活躍を期待しておりま~す
でも、先日の櫻田亨に続き、彼らのCDも(発売記念演奏会だったのに)発売延期だとのこと。残念よ(´・ω・`)ショボーン
| 固定リンク | 0
コメント